投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

Halloween 〜Trick or cosplay〜
【制服 官能小説】

Halloween 〜Trick or cosplay〜の最初へ Halloween 〜Trick or cosplay〜 40 Halloween 〜Trick or cosplay〜 42 Halloween 〜Trick or cosplay〜の最後へ

第6章 お持ち帰り…?-5

適当な言葉が思い浮かばない。何を言ってもきっと嘘っぽく聞こえてしまうだろう。貴之は迷った。迷いに迷い、最後に選択したのは『正直な気持ち』だった。

「た、確かに甘い夢を抱きました。そう言う噂を聞いていたから、この間最後まで残れと言われた時は、もしかして終わった後、お持ち帰りされてヤラせてくれるかもって思いました。似衣奈さんの写真や妄想でたくさんセンズリもコキました。今日も自分に向かって脚を開いたり胸元を見せたりして誘惑してるんじゃないかと。終わった後、食事に誘われた時点でヤラせてくれるんじゃないかと勝手にムラムラしたりしました。でも心のどこかでは似衣奈さんはそんな子じゃないって思う自分もいて、正直分からないんです。今から本当にヤレたらヤレたで嬉しいけど、断られてガックリする自分を期待してたり…、良く分かんないんっスよぉっ!!」
貴之はそう言って頭を両手で掻き乱した。

「フフッ、アハハ!」
似衣奈がいきなり笑い出した。手を止めポカンとした表情で似衣奈を見ると、腹を抱えて大笑いしていた。
「へっ…?」
鳩が豆鉄砲を食らった顔をする貴之。
「ゴメンゴメン、そこまで悩ませるつもりはなかったんだけどね〜。そっかそっか、そんな願望を抱かせちゃったのね、ゴメンゴメン。はっきり言っちゃうと、私はヤリマンじゃないし、人気取りにご飯ぐらいは行くけど、そこまで。体は絶対に許さないから。だから今日門倉君とエッチする事もない!ゴメンね〜?そう簡単にはヤラせないのよ、私ぃ〜♪」
似衣奈はすっかりいつもの明るい笑顔に戻りながら貴之の頭を撫でて慰めていた。

何とも言えない気分であった。怒りの感情も浮かばず楽しい気分でもない。ただ動揺しながら頭を撫でられて慰められていた。

貴之の頭から手を離す似衣奈。
「ガッカリした?ヤリたかった?」
そう聞かれてとっさに答えた。
「何て言うか…、ホッとしました…」
その瞬間、急に緊張から解き放たれた。
「フフッ、真面目で正直なんだね、門倉君は。まー高校生がエッチに興味あるのは普通だしね!でもゴメンね?ヤリマンじゃなくて♪」
「もう勘弁して下さいよぅ…」
「アハハ!」

ようやくズッシリと肩にのしかかっていた重いものが取り除かれた気分になった。この瞬間、ようやく1対1の人間同士としての繋がりが持てたような気がした。色んな噂はあるだろうが、どんな噂よりも目の前にある姿が唯一の真実なんだと痛感した。この後似衣奈とLINE交換をして別れて帰宅したのであった。

「似衣奈さん、良く分からない不思議なだけど、やっぱ可愛いなぁ…。」
ヤレなくて逆に清々しい気分になった貴之。心の中のどこかにあった似衣奈はそんな子じゃない…、それが自分が1番望んでいたと言う事に気付いた貴之なのであった。


Halloween 〜Trick or cosplay〜の最初へ Halloween 〜Trick or cosplay〜 40 Halloween 〜Trick or cosplay〜 42 Halloween 〜Trick or cosplay〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前