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HAPPY HELLOWEEN 〜ハッピー・エロウィン〜
【学園物 官能小説】

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第5話『ハロウィン余興、アップル・ダック』-3

 私にも『汚物塗れ』になった経験はある。 というか、1回生の時はしょっちゅうだ。 1度だけ補習を受けたときは、便が入った等身大の壺に入れられ、蓋をしたまま3日間放置された。 立つのを止めれば便に沈んで窒息するし、真っ暗だし、かといって暴れて壺を倒そうものなら小さな空気穴が塞がってしまう。 最悪だったのは中に虫がいたことで、ハエが顔の周りを飛び回って、鼻や睫毛にとまって、そしてハエが生んだ蛆が孵化して――。

(……止め止め。 わざわざ嫌なこと思い出してどうするの)

 思い出しただけで頬が強張るような記憶、引き出しの奥に仕舞うに如かず。 そうこうするうちに少女が1人、リンゴを咥えて顔をあげた。 開口具でむき出しになった歯をガッチリ、リンゴに喰い込ませている。 顔にリンゴがくっついた様子は赤い嘴をつけたアヒルのようで、『アップル・ダック』の名に相応しい。

「……っ、……っ」

 拡がった鼻孔を荒ぶらせ、少女は肩で大きく息をついた。 手を使わずにあれだけしっかり咥えるには余程強くリンゴを噛まなくちゃいけないのだが、開口具をつけている以上咀嚼など出来る訳もない。 必然リンゴに歯をおしつけるより他なく……ということは、ウンチプールの底に顔ごとリンゴを圧しつけ、口の中のウンチを呑み込みながら、リンゴに歯を押しつけることになる。

 少女が獲得した赤いリンゴ……一連の動きの間は息ができず、更には他の少女がリンゴを探して周囲を顔で掻き回しているんだから、決して簡単な賞品ではない。 こびりついた便滓のせいではっきり表情は分からないが、それでもしっかりリンゴを咥えた目は笑っていた。 

 そういえば、あの顔には見覚えがある。 眼を細めて下乳に挟んである名札を確認すると、『22番』とあって、たしか私の家にお菓子をねだりにきたコだ。 思えばあの時から限界ギリギリまで口を拡張されていたから、『アップル・ダック』には好都合だろう。 

 22番に続き、あちこちでリンゴを咥えた少女が顔をあげる。 得意気にウンチだらけの貫頭衣姿で胸をはる少女達。 どのリンゴも地肌はピカピカに赤いけれど、ドロドロに茶色い汚物がへばりついているわけで、何ともいえない光景だった。

 『これをもちまして、学園ハロウィン競技、第一種目を終了します』

  盥からリンゴがなくなった時点で、『アップル・ダック』が一段落。 校門脇のスピーカーが終了を告げる。 それぞれの金盥について、リンゴを咥えた少女が3人、顔や体をウンチだらけにしただけに終わった少女が3人、並んで直立する。 足を肩幅に拡げて股間を前にせりださせる『学園第一姿勢』、良い思い出ではないものの、そこはかとなく懐かしい。

『それでは、第二種目の準備にはいってください』

 放送を合図にBグループ生が金盥を回る。 ウンチまみれな少女たちから貫頭衣を解(ほど)きつつ、咥えたと『リンゴ』を回収する。 

『リンゴはのちほど寮に運びますので、全競技終了後に賞味してください』

『敗退した生徒は、第二種目に勝ち残った生徒、及び競技用具を清掃するように』

『ご観覧の皆さま、もうしばらくお待ちください』

 鶯嬢の放送に続いて、貫頭衣から解放された少女たちが動く。 競技に勝った少女は仰向けに寝転び、リンゴを咥えられなかった少女が跪いて顔を寄せた。 必死になって舌を伸ばせば、どうにか開口具のそとに舌先が覗く。 そのまま、ぺろぺろ、ピチャピチャ、勝った少女についた汚濁を舐め、啜り、清める。 鼻や口許は舌先を丸めて丁寧に。 髪にベットリとこびりついた便に対しては、開口具ごしに髪の束を頬張って、貪るように勢いよく。 横たわる少女は舐められつつ体の向きを変え、汚物を清めやすいよう工夫する。 ものの数分でリンゴを獲得した少女達は、茶色い付着物から解放された。 ただし、身体全体から放たれるウンチ特有の芳香は、多少匂いが薄れるとはいえ相変わらず残ったままだ。

 一方、便滓を舐めとって呑込んだ、リンゴを咥えそこなった少女達。 リンゴが消えた金盥を3人で抱え、校門の内側へと姿を消した。 彼女たちにこれから課されることを思うと、部外者の私でも哀悼の念を禁じ得ない。 『用具の清掃』――つまり、金盥のお掃除だ。 実際に見たわけじゃないから断言はしないものの、OGとして、今後の展開には自信がある。 学園の習慣から推測するに、私たちが金盥に溜めた排泄物を一片あまさず舌で掬い、胃腑に収めることになるだろう。 金盥1つにつき一般人が10人ばかり排泄していたから、単純に計算しても少女1人あたり大人3、4人分の排泄物を完食しなくちゃいけないわけで。

 ……御愁傷さま、以外にかける言葉が見当たらない。 私の学生時代にハロウィンがなかったことは、うん、全く持って幸運だった。


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