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告白
【母子相姦 官能小説】

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その1-1

不安ばかりが先に立ってしまいますが、少し時間が経つ事で私自身少しずつ整理がついて落ち着きを取り戻す事が出来てきました。
今も何も知らない夫や夫の両親と顔を合わせると後ろめたく感じてしまい、家族に気遣われるたびに胸が痛むのですが書く事で一つの区切りをつけたいと思い、ここに顛末を書き記しておこうと思います。

6月始めのことでした。
息子が高校に進学して初めての3者懇談でしたので、勤めていた仕事を休んで学校まで行ったのです。
進学以来特に家で変わった素振りもなく、平穏に新しい生活にも慣れたように見えていた通り、特に何ら変わった事はないと先生もおっしゃっていました。
ですがそれは嵐の前の静けさだったのかもしれません。
1学期も終わり際になって息子が急に学校を辞めたいと言い出したのです。
初めて息子の口からそれを聞いた時は私一人でしたので、かえって冷静でしたが、夫が帰ってきてから改めて私が話し始めた時、息子が大変な事を言い出したのだと改めて分かってきたのです。
辞めてどうしたい、という訳でもない彼の話をそのまま受け入れる訳にはいかないと思いましたが、頑なに学校に行く事を拒否し始めた息子を前に私はどうしたらいいのか分からなくなってしまいました。
夫は何度も息子の部屋に行き、ずいぶん激しい口調で叱っていましたがそれで息子が学校に行くようになる、ということもなく夫も「今は何を言ってもどうしようもないかもしれない」と冷却期間を置いて頭を冷やさせようと言いました。

その内まもなく夏休みに入ると、息子は日がな一日部屋から出てこなくなりました。
その様子から二学期に入って学校に行くようになるなどとはとても思えず、私が仕事に出かけるときも息子の部屋に声はかけて行きましたが、返事もない有様でした。
何故息子がそのようになってしまったのか、私には全く分からずずいぶん悩みました。

8月も半ば過ぎる頃にもなっても状態に変化が無いため、本当に迷いましたが、きちんと息子と二人で将来の事を話し合おうと思い、息子に手紙を渡す事にしました。
息子は学校を辞めたいとは強硬に言っていましたが、私や夫に向かって敵意をむき出しにするような態度ではなく、とにかく嫌なんだと繰り返して言っていました。
その時の息子の様子はどちらかというと悲しそうな眼をしているように見え、無理に学校に行かせる事が間違っているような気にさえなってしまうほどでした。
それで私も無理に学校に行くことにこだわらず、ただ辞めるなら辞めるでこのまま息子がダメになってしまうことのないように導いてあげないといけないと思うようになっていました。
実際夏休みに入ってからはずっと家にいるにも関わらず、ほとんど部屋を出てこなくなった息子の様子から再び学校に通うようにするには今のままでは難しい事も痛感するようになっていましたし、まれに顔を合わせた時の息子の顔はまるで悪い事が見つかったようなバツの悪そうな表情をしていて、私が今追いつめても余計に辛い思いをさせると感じたのです。
息子が我がままを言っているという以外に何かにどうしようもなく苦しんでいると分かった以上とても気になりました。

息子に手紙を渡した上できちんと話しあってくる事は夫にも相談した上でした。
夫なりに息子のため直接何度も話はしていましたし、カウンセリングのパンフレットなども幾つも持って返ってきていましたが、息子の態度が変わる事はありませんでした。
夫も息子の変化のない態度に疲れを感じていた事もあったのでしょう。
私の書いた手紙を読んでいた夫は少し黙った後頷いて、明日にでも渡してやってくれ、と言いました。
ただ今の息子には強く言っても優しく言っても同じ事だと思うから、せめて話だけでも聞いてくれ、と言いました。

次の日の朝、仕事に行く前に私は息子の部屋のドアの隙間からそっと手紙を半分ほど差し入れました。
それからいつも通り「行ってくるわね」と声をかけましたが物音はしても返事はありませんでした。
その時は手紙には気付かなかったのかもしれません。
その日いつも通り午後五時過ぎに買い物を済ませてから帰ってきましたが、息子は出てきませんでした。
ただし息子の部屋のドアを見てみると朝に半分差し入れた手紙が無くなっているので、手紙には気付いたのだと分かりました。
翌朝、手紙に書いたように私は仕事を休んで息子が部屋から出てくるのを待ちました。
しかし、時計が九時を過ぎても来る様子がないので、起きているのかも疑わしくなった私は息子の部屋まで行きました。
ノックをしても最近ずっとそうだったように返事はありません。
ただ部屋の中では息子が起きている事は小さな物音がしたので分かりました。
それもすぐに聞こえなくなったので、多分息を潜めているのだろうと思いました。

もう一度ノックして少し待ちました。
勝手に開けて入ったりせず、最初から私は息子がドアを開けてくれるまで何度もそうするつもりでした。
それから数秒後、ガチャッとドアが開いてパジャマ姿の息子が現れました。
「何…?」
いかにも不機嫌そうな表情です。
「今日はちゃんと話しようって手紙に書いてたでしょう。着替えて来なさいよ」
高圧的にならず、感情的にならず。
まず息子の話を聞いてあげる、というそれだけの事でも、いつも口うるさくしてきた私にとっては簡単な事でありません。
いつも息子の話を横切って自分が話し始める、という事をずっとしてきてしまったと今回の息子の件で考え続けた結果自分で自覚しています。
「待ってるからね」
そう言って私はリビングに戻って行きました。



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