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ハッカ飴
【ボーイズ 恋愛小説】

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スペアミントガム-3

ところが。

宿泊施設が山の上で、更にロープウェーに乗る予定があると聞いた時。
ユリの顔が、はっきりと青ざめた。
そして部長に、スケッチハイクに不参加する旨を告げたのだ。
訳が解らなかったが、僕はユリは高い所が苦手なんだろうな、と軽く考えた。
強制でもない旅行だから、嫌な事があるなら止めたって平気だ。

僕はそんな風に、本当に軽く考えていた。

それから数日後。
活動日ではなかったけれど、僕は美術室に居た。
薄暗い色で染められた自分の絵を、どうしても人が居ない時にじっくりと塗り替えたかったから。
美術部員は活動日でなくても顧問の教師に頼めば美術室を使用出来る。
うまい事人が居なかったから、僕はのびのびと筆を走らせていった。気持ちが良い。

しばらく描いていると、ふと声が聞こえて―――。
「あれ。吉田君?」

ユリが―――来た。

(終)


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