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不倫の始まり
【熟女/人妻 官能小説】

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不倫の始まり-9

ベッドに仰向けになった僕は、隣で息を整える香里奈に腕を回して身体を引き寄せてあげていた。肩で息をする香里奈は僕を見上げて微笑みながら話し始めていた。

「最初は凄い嫌いだったのよ」
「やっぱり嫌われてましたか」
「そりゃそうよ。人の弱みに付け込む最低な男だと思ってたわ」
「その通りですね」

隠す必要がなくなった僕は、天井を見上げながら何一つ間違っていない指摘に笑ってしまっていた。

「ぐうの音もでません」
「ぐぅだって。面白い人」

香里奈は僕を見上げて楽しそうに笑っていた。

「ところで、あなた幾つなの?」
「42」
「42歳?どうやったらその身体を維持できるわけ?」
「甘いものは全く食べない。お菓子にも全く手につけてない。それだけ」
「本当かしら。昔に何かのスポーツやってた男の身体よ」
「分かるもんですか?」
「分かるわよ。お尻とお腹で分かるのよ。お尻がプリッと上を向いてるし、腹筋は割れてはいないけど昔は割れていたことが分かるラインを維持してるわよ」
「すごいじゃん。殆ど正解です」

正解を確かめた香里奈は楽しそうに僕を見上げていた。久しぶりに感じるSEXの余韻だった。高校時代に戻ったような錯覚を感じていた。見下ろす香里奈は髪の毛先を触りながら僕と同じように裸で仰向けに寝転がっていた。その姿は本当に懐かしい光景だった。本当に昔に戻ったように心が踊る景色だった。

「香里奈さん、僕はあなたが好きです」
「ちょっといきなり何?」

驚いて見上げる香里奈は笑顔で僕を見上げていた。見下ろす香里奈に同級生のような錯覚で見つめ返してしまっていた。

「ずるいわよ。その目付き」
「僕は真面目ですよ」
「分かってるわ。でも、わたしたちお互い結婚してるのよ」

僕を見上げる香里奈は真っ直ぐに僕の瞳を捉え覗き込むように真偽を確かめているようだった。僕は香里奈の受け取り方に全てを託して答えを待つようにその瞳を見返して視線を逸らさずに見続けてその時を待っていた。

「ずるいわ。やった後にそんな真面目に言われたら嘘でも信じちゃうじゃない」
「僕は、あなたが好きです。好きすぎてどうしようもないです。愛おしくていつもあなたを想って過ごしてしまってます。だから、お互い結婚してますけど、本当の恋人になってくれませんか?」

香里奈は爆笑してしまっていた。口に手を添えて足をばたばたさせながら心から笑っているようだった。

「すっごい面白いわね。あなた、以外と正直なのね」
「正直に伝えてます」
「はいはい、正直に行動したからカメラで撮ったのよね」
「それは、ちょっと違う」
「全然違わない。その理屈だと、私の身体が好きすぎて映像として残したかったんです。って言いたい所なんじゃない」
「たしかに、そう言えばよかったかもしれない」

またしても笑い転げる香里奈を見下ろして僕は答えを待ち続けることしかできなかった。

「あぁ面白い。久しぶりよ、こんなに笑ったの」
「で、答えは?」
「付き合えるわけ無いでしょ。わたしたちお互い結婚してるのよ」
「でも、たまに会ったりは出来ないですか?」

香里奈は悪戯するような目線で僕の顔に近付き耳元で小さな声で囁いてくれていた。

「ビデオ撮ってるんでしょ。大きな声でそんな事は言わない方が良いと思うわよ」
「そういうことか!」
「ちょっと声がでかいわよ」

素敵な笑顔で見つめる香里奈は、沈黙の頷きで僕の告白を受け入れてくれていた。香里奈を起き上がらせて抱きしめてしまった僕の背中に、腕を回して強く抱きついて全ての承諾を教えてくれていた。

「僕が守るから」
「よく言うわよ」

耳元で囁き合う僕たちは、十代の頃に戻ったように抱き合いながら濃厚なキスを重ねてお互いの気持ちを確認するように何度も見つめ合って笑っていた。


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