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不倫の始まり
【熟女/人妻 官能小説】

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後書き-1

香里奈との関係は数年続いていた。平日の昼、僕の方から誘うことが多かった。場所はいつものドルフィンホテルだった。エレベーターで抱き合い、玄関では既に服を脱がし合う仲になっていた。そのまま玄関でSEXすることもあれば、焦らすようにクラシック音楽を流しながら時間を掛けて濃いSEXをする事もあった。SEXの後はベッドで並んで横になって二人で語り合っていた。最近起きた面白かった出来事やこれから行ってみたい場所を叶わないことを理解しながらそれでも二人で夢を語り合っていた。

香里奈が39歳を迎える誕生日を控えたある日、ついに二人の関係を終わらせる出来事が訪れてしまっていた。

「年末にね、海外赴任がきまったわ」
「どこに行くの?」
「カトマンズよ」
「ネパール?」
「そうよ。お国の仕事よ」
「いつまで赴任するの?」
「多分、5〜6年になるわ。だから、戻った頃は、もう完璧なおばさんになってるわ」

そう告げて天井を見上げる香里奈は、涙を溜めた瞳から溢れる涙を頬に流していた。その時、僕は53歳になってる頃だ。香里奈は46歳だろう。香里奈の涙は老いていく自分と離れる二人を悲しむ涙の両方なんだろうと理解していた。

「とっても綺麗だよ香里奈」
「ありがとう。でもね、だからね、今日でね、終わりにしよう」

溢れる涙は号泣する泣き顔に変わってしまっていた。しゃくり上げて涙を流す香里奈を愛おしく抱きしめていた。泣き崩れる香里奈を真正面から見つめた僕は最後になる告白を告げてあげていた。

「僕はあなたに出会えて良かったです。この数年があったお陰で今があります。香里奈さん、あなたが好きです。あなたの事はこれからも忘れることはない。だから、数年後に帰ってきたら僕に連絡を下さい。昔の映像を見ながら二人で笑い合うその日に向けて、今日を記念日にしましょう」
「優しいのね。でもね、終わりなの。ねぇ、離れたくないよお」

抱きつくように泣き崩れる香里奈を強く抱き上げて、最後になるかもしれないSEXを正常位だけで香里奈を見つめてあげていた。僕を見上げる香里奈は涙を浮かべ惜しむように声を漏らしていた。果てるその瞬間までゆっくり時間を掛けてSEXを続けた僕は、最後の気持ちを込めて中にだすよと伝え、頷く香里奈を見つめながら最後の射精を送り出していた。見上げる香里奈に涙が溢れ落ち、手を伸ばす香里奈は僕の顔を掴んで、また連絡するわよ。と精一杯の笑顔で僕を抱きしめてくれていた。


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