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不倫の始まり
【熟女/人妻 官能小説】

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不倫の始まり-6

「ここに来るのは初めてだよ」
「私もよ、ドキドキしちゃたわ。ホテルの裏側を何度も通り過ぎて誰もいない事を確認してから入ってしまったわよ」
「それ、逆に怪しいと思うよ」

香里奈は笑っていた。本当に疲れた後に見せる疲労感のある笑顔だった。

「まず湯船に入ったほうがいいね。今回は二人で入ろうか?」
「入る。凄い疲れた。最初っから言う事聞いとけば良かった。さっきはごめんね」

何を謝ってるのか深く問わないであげていた。香里奈はミネラルウォーターでお湯を沸かしてから湯船を沸かしに浴室に消えてしまっていた。酔いが醒めてきた僕は、今日の不倫に備えた3台のカメラを予め考えていた箇所に配置し終えていた。

「珈琲、淹れるわね」

浴室から出た脚元を拭きながら湧いたポットから珈琲にお湯を落とし始めていた。

「香里奈、珈琲の前にすること、あるんじゃないの?」

香里奈は珈琲を落とす手を止めて、ソファーに座る僕と配置されたカメラを眺めて固まってしまっていた。

「違うの?」

香里奈は僕の目の前でボタンを外してブラジャーになって、膝丈のスカートを落とすように脱いでストッキングとブラジャーの姿で僕を見つめていた。その姿は、ベッド脇のカメラと鏡台に置いたカメラが香里奈を撮らえている状況だった。

目の前で動けなくなった香里奈を確認した僕は4台目のハンディカメラをテレビに繋げて香里奈の全身撮影を始めていた。

「テレビ、見える?」

テレビにはハンディカメラに撮られる香里奈が映し出されていた。ストッキングの足指でズームを上げ、後ろに回り脚元の付け根から太腿に沿ってお尻を映し出して片手でストッキング越しにクリトリスに真後ろから指を添わせて反応を確かめていた。

「エッチ」

香里奈はそう呟くだけだった。合計4台のカメラはその一部始終を撮影していることを香里奈も理解して発した言葉だった。

「ねぇ。本当に二人の秘密よ。もうここまできたらお互い破滅しかないのよ」

十分な言葉だった。ハンディカメラを片手に香里奈の前に立ち上がった僕は、脱がすよう顎で促していた。理解した香里奈は手を伸ばしてシャツのボタンを外して上着を脱がせ、ズボンのファスナーに手をかけてズボンを下に落として足を抜かしてくれていた。トランクスを脱がした香里奈は勃起した股間と向き合いながら足を抜かす為に、足を上げてと上目遣いで僕に声を掛けていた。ハンディカメラは見上げる香里奈と反り返る勃起を完璧に撮り続けていた。

「好きなように撮ってもいいけど、絶対に現像もしちゃダメ。お願いだから、本当に二人だけの秘密にして。お願い」

勃起を前に見上げる香里奈の素顔は誰もが振り返る美人そのものだった。綺麗な顔立ちで勃起を持つ姿は卑猥そのものだった。

「約束するよ」

そう告げた途端、何も言わなくてもフェラチオを始める香里奈は吹っ切れたようにエロい舌使いで勃起を咥え、舌を出してカメラを見上げていた。ソファーに移動した僕は、初めて会った時のように床に膝を突かせてフェラチオをする香里奈をカメラに収めながら、乳首に手を伸ばす指先にレンズを向けて痺れる快感に浸かっていた。

「冷蔵庫からビールを取ってきてよ」
「グラスは?」
「いらない。灰皿も一緒に持ってきて」

従順にビールと灰皿をテーブルに置いた香里奈は、少し萎んだ半勃起を掴み、フェラチオで勃起させるように舌を絡めて顔を上下に揺らしていた。缶ビールを開けた僕は、ダハコに火を点けてフェラチオをする香里奈を見下ろしビールを飲みながら煙草を吸い終えるまでフェラチオを堪能していた。

「乳首も舐めてよ」

指先で触っていた乳首に唇を向けた香里奈の長い髪から女性らしいシャンプーの香りが鼻先に広がっていた。長い髪を手に取り鼻先に近付けて匂いを嗅ぎながらビールを飲んで、もう一本のタバコに火を点けて固定カメラに映るように香里奈の位置を移動させていた。

「脚が、ちょっと痛い」
「じゃぁ、ソファーに乗りなよ。ベッドに向けてお尻を突き出して咥えてよ」

従順にソファーでお尻を突き出してフェラチオをする姿を2台のカメラが完璧に撮影している姿だった。ハンディカメラから覗く香里奈は、顔を横に傾けて勃起を口に含みながら目を閉じて一生懸命に舌を絡ませて勃起の角度を維持させている姿だった。2本目のタバコを吸い終えた僕は、残りの缶ビールを飲み干し湯船に行こうと香里奈のフェラチオを終わらせてあげていた。

湯船に備え鏡台に向かってブラジャーを外してストッキングを下ろす後ろ姿は、鏡台のカメラが全てを撮っている状態だった。あからさまに配置してあるカメラに臆することなく裸になった香里奈は、完全に全てが吹っ切れた様子で、入りましょ。と僕の手を取って立ち上がらせてくれていた。

「香里奈、洗ってくれるの?」
「そうよ。これでも元プロよ」
「凄いね香里奈」
「そうよ、凄いのよ私。これでも指名多かったのよ」
「他に知り合いと会うこと無かったの?」
「無いわよ。元々地元は東京じゃないし。今のマンションに住む前は、海外赴任だったのよ。だから知り合いなんて誰もいないわ」

成る程ね。自家用車も現地で買ったのだろう。だから型落ちを乗り続けていることを理解していた。マンション付き合いが希薄なこの時代、子供のいない30歳そこそこの専業主婦が簡単に友達が作れる状況で無いことも香里奈を孤独にしていたに違い無かった。

「入りましょうか」
「うん。入ろう。綺麗にしてあげるわ」

僕の腕に柔らかい胸を充てて浴室に向かう香里奈にとって、心を開ける1人になりえる僕の立ち位置を理解した僕は香里奈に心が寄り添い始めている感情を否定できずに歩き始めてしまっていた。


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