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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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最愛なる娘-2

「こんにちは…。」
若菜は1人で歩美のいる取調室に入った。歩美は今まで誰が入って来ても特に反応を示す事はなかったが、若菜の声を聞いて顔を若菜に向けた。
「会いたかったわよ?あなたに…」
若菜はやんわりと笑い優里の正面に座る。歩美は俯きながらも特に反抗的な態度を取るわけでもなく大人しかった。
「ちゃんと食べてる??」
「…」
「若いんだからちゃんと食べないと。せっかくの美しい肌がボロボロになっちゃうよ?」
そう話しかけてくる若菜に、歩美は県警本部に来て初めて言葉を口にした。
「お母さんみたい…」
「ん?そうかな?まぁ私からだったらあなたみたいな美人が生まれてきてもおかしくないけどね?」
「…凄い自信…」
「だって私、いい女だもん。」
歩美は俯いたまま上目使い気味に若菜の顔に視線を向ける。
「…確かに…。」
「でしょ?」
ニコッと笑いウィンクする若菜を見て歩美は微かながら笑顔を見せた。
「フフッ…」
その瞬間、どこか強張っていた体の力がフッと抜けたように若菜には見えた。
「でもねー、女としての自信は揺るぎないんだけど、刑事としての自信は失わされたわ、あなた達には…。」
「あなたは優秀な刑事です。お母さんはいつもそう言ってました。」
「嬉しいけど、ホント今回は完全に敗北したって感じ。」
「敗北を認められる人って優秀な証拠ですよ。」
「フフッ、褒めてくれてお礼だけは言っておくわ?」
「いえ…」
目の前の歩美は極めて自然体で穏やかな女性であった。とても警察を手玉にとったとは思えないぐらいに…。そんな穏やかな表情をしながら歩美は若菜に言った。
「母の犯した罪は私が全て受け入れます。」
正面を見て歩美はそう言い切った。
「あのね、今回の事件に関して、あなたが何か罪を犯した証拠を警察は見つけられなかったの。だからあなたを逮捕する事は出来ないわ?」
歩美は驚いた。
「えっ?だって私は爆発だって起こしたし旅客機テロにも関わってました!真田竜彦だって拉致したし、数え切れない罪を犯してます!」
「今はね、冤罪逮捕を回避するため、供述だけでは立件できないのよ。物的証拠を警察は見つけられなかったから。」
「でも私は確実に罪を犯してます!本人がこう言ってるんですよ!?」
そんな歩美に若菜は諭すように言った。
「あなたは本当に優しい子ね。お母さんが全ての罪を被せられるのが嫌なんでしょ?でも大丈夫。今回、確かに旅客機テロと言う前代未聞の事件を起こしたけど、レイプを憎み戦ったお母さんを世論は味方してるの。お母さんはただのテロリストではない。私たち女性の敵と勇敢に戦ったヒーローなのよ?女性の最大の敵、レイプと戦った勇敢な女性だわ?ここだけの話、私もそう思ってる。」
「上原さん…」
歩美は目を潤ませて若菜を見つめていた。


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