切恋−決−-4
都合がよすぎる、結局あたしは翔のためにじゃない、自分のために翔を突き放したんだ
翔にあたしのことなんか忘れて欲しい
そんなの自己満足でしかない!今でもこんなに好きで、思い出すたびに苦しい
自分が可愛そう、そうやって逃げてきた
でも・・・・でも翔の精一杯を、自分が傷つかないために逃げた、
そうやって翔のため、将来のためっていいながら。
自分のために、突き放したんだ・・・・つらくなるのが寂しくなるのが傷つくのがいやだから
でも、結局離れても気持ちは変わらない
自分が一番後悔してる。それだったら、
それだったらそばにいれる時まで・・・・
そばに居たいよ・・・・
「・・・・・?愛?泣いてる・・・・」
「・・・・まさと、ありがとう。なんかあたし、自分がなにをしたいかわかった。」
「そっか、よかった。なんかさー昨日とか話してて、恋愛の話するとつらそうだったし、でも・・・今はすごい良い顔してるよ。よかったな」
「うん。なんかまさとって本当に前から知ってたみたいな気がする。うちらすんごい気があうのかもね!」
「だなー俺もこんな真剣に人に話したの久し振りだわ、恥ずかしい。笑」
「いやいや、なかなかかっこよかったですよ」
「やめろって。笑」
あははは、
でも本当。なんかまさとの言葉すごくじーんときた
まさとに会えてなかったらこんな決心できなかったよ
ありがとう
「と、いうわけで。ちょっとタクシーやってもらえます?笑」
「よろこんでお嬢様。どちらまで」
「ちょっと好きな人のもとへ」
「了解」
そしてまさとの車で翔の家の近くまで送ってもらった