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二人の外道2
【鬼畜 官能小説】

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A:5-3

 どうしてこんなことになってしまったのだろう? もう考えても遅いが、考えずにはいられなかった。薬が欲しい。ドラッグさえあればこんなことすぐに忘れられるのに……。あの空を飛ぶような感覚が懐かしい。
 牢屋のシャワー室の中で、熱いシャワーを頭からかぶりながら美衣奈は一人泣いた。無理やり犯された肛門はひりひりと痛いが、それよりも人前で脱糞させられたことが、彼女の心を深く抉って傷つけていた。
それだけでなく、以前の自分なら考えられないような痴態もさらしてしまった。ただただ、怖かった。拷問が怖かった、痛い思いなどしたくなかった、仕方なかった。思い出すたびに自己弁護の声が心からささやかれる。
「仕方なかった。言われた通りにするしか、メスブタになるしかなかった」
 内なる声を口に出しても、涙は止まらなかった。ああ、ドラッグが欲しいなぁ……。

「そういや、あれはどうしたの?」
 帰途、助手席に座るAはおもむろに口を開いた。
「ああ、潰したよ。ラジオでニュースでもしてるんじゃないか? ちょうど時間だし」
 車内の時計は夜九時を指している。ラジオのスイッチをいれると、Bの言った通り、ニュースの始まりを告げるアナウンサーの声が聞こえてきた。
「本日正午ごろ、市内の雑居ビルにおいて、外国籍の男二人を含む計五人の麻薬取引グループが摘発されました――同グループは主に未成年者を対象として違法薬物の売買を行っており、中高生の間に深刻な薬物汚染が広がっているのではと懸念が広がっています――グループのリーダー格の男、稲生智也(24)は逮捕時に拳銃を所持しており、暴力団や海外の麻薬カルテルとの関係も疑われております――」
「わーお、仕事早いねぇ」
 Aが感心したような声を出した。彼の予想ではまだ摘発には時間がかかると思っていた。まさか、情報を掴んで数日のうちに捜査されるとは。なぜそこまで迅速に捜査がなされたのか、あり得るのは一つしかなかった。
「でもこれって権力の濫用って言うんじゃないのー? 合法的な手段で警察に捜査させたんじゃないんでしょー?」
「これは正しい権力の使い方だ。濫用というのは、悪人が善人を貶めたときのことを言うんだよ」
 Bは珍しく上機嫌だ。大抵は眉ひとつ動かさない面白くない表情をしているが、今日は妙に頬が緩んでいる。実に気持ち悪い限りだ。Aは自分のことを棚に上げた感想を浮かべた。
「じゃあ今回はー?」
「悪人が悪人を貶めた」
「ああ、それなら納得」
 小さく笑うBにAは合わせて小さく笑った。やはり、親友はこいつ以外あり得ないな。暗闇に溶けゆく車の中で、Aは運転手をしり目にまた少し笑った。その様を見て、実に気持ち悪い限りだと、Bは心の中で感想を浮かばせていた。


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