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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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従兄妹と嫉妬-4

「へぇーもう25歳かぁー、いやぁーやっぱ若いって良いなー!」

学校祭の準備を終え、自宅に帰ると既にお爺ちゃんとお母さん、それに一兄とその親が外食に行く支度をしており、私はその光景に心躍らせ、車に乗り込み、近くの焼き肉店へ。

「それで警察官だ何て、立派よねぇー。」
「研修ってこういう事だったんだぁー。」

人で賑わっている店、私たちは6人で席を囲み、先程からもじゅーじゅーと肉を焼く音を立て、白飯やビールに烏龍茶で談笑をする。

良いなぁー、久しぶりに大好きな人と会いこうやって店に行くのって。

「一葉君は彼女とか居ないの?」

母が唐突に尋ねる。

「なにー突然、居ないっすよ。」
「あら残念、彼方男前だし、なんたって警察官だし、もてそうじゃない。」
「そーじゃ、今はお見合いより、婚活?だっけ、それに出ればいいじゃろう。」
「そうそう♪パーティ何か参加したらすぐに良い相手見つかりそうじゃない。」
「いやぁー。」
「御免なさいねぇー、息子はあんまりそういうの興味なくて。」
「あらあらぁー、それじゃー生涯独身?それとも他に好きな子でも居るの?」

そう言うと彼は烏龍茶を一飲みし、テーブルにグラスを置いた所で語り出す。

「居ますよ、年下で背も俺より低くて。」
「まぁーなんだいるじゃない、で?で?他には?」

もう既に酔いが回っている母が悪乗りして調子よくずかずかと問いただす。

「うおぉーい、あんましつこく聞いてんじゃねーよ、飲みすぎだろ、ひっく。」
「親父もな。」

やれやれ、お爺ちゃんはもぅー。

「少し、外の空気を吸っていらしたら?私達まだここにいますし。」
「おうっ!ほんじゃー後は頼むわぁー!」

そう言ってお爺ちゃんは外へよろよろとした足取りで店を出る。

「でもアンタ結婚とか興味ないんじゃ?」
「結婚はね…無理なのは分かってる。」

息子の意味深な発言に首を傾げる叔母さん。

「そいつは少しドジで天然だけど人の気持ちの分かるとっても優しい奴なんだよ。」

そう語る彼の瞳はとても寂しそうでけど情熱的にも見えた。


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