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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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従兄妹と嫉妬-5

店内も熱くなってきて、私も風に当たりに外に出る。

「はぁー、涼しいー♪」

店内では静まる事なく賑やかだ、それに対し外はシーンとしていて、夜空からは無数の星がキラキラと輝いている。

「なんじゃお前さんも酔い醒めか。」
「お爺ちゃん。」

どうやらすっかり酔いは醒めたようで。

「……この頃お前、楽しそうだな。」
「うん、まぁね。」

巴ちゃん達と出会いお母さんもやってきて、そして風馬君と恋に堕ちて、最近じゃ学校祭に大好きな従兄妹との再会で。

「最初の頃とは大違いじゃな。」
「それは…。」

父が他界し、母もその当時は居ず、身寄りのない私をお爺ちゃんが拾ってくれて、あの頃は独りぼっちで何もかもが信用出来ず興味もなく灰色な毎日、故にお爺ちゃんだけが心の支えだった。

「それが今じゃ娘も帰って来て、息子一家とも会えるなんて。」
「うん、本当に幸せだよ。」

もしもお爺ちゃんがあの時、私を引き取って居なかったら、どうなっていたことか。

「お爺ちゃん。」
「なんじゃ?」
「こんな私の事、今まで育ててくれてありがとう。」
「……。」
「お爺ちゃんが居なかったらときっと今の私は居ないと思う。こうして友達が出来て恋人共結ばれて、こんなにも人間らしい生き生きとした生活が送れるとも全部。」
「捨てる神あらば拾う神現る、ただそれだけの事じゃ。」
「私は将来彼風馬君と結婚します、そして二人で一杯幸せになります。そして落ち着いた所でお爺ちゃん彼方にも一杯幸せを分けます、ラクにしてあげるから今まで苦労もたっくさんかけてきたから…。」

別に今が機嫌良いから言ってる訳じゃ、なくもないけど。

「ふっ、それまで生きているかどうか。」
「駄目よ!恩返しさせて!孫の最後の我儘だと思って!」
「……若葉、…ふっ。全くこれじゃお迎えは当分先になりそうじゃのう!」
「ふふ、私の花嫁衣裳必ずお爺ちゃんにも見てもらうんだからね。」
「ほっほっほっ!そうじゃのう、そうじゃのう。」
「絶対だからねっ!」
「親父!肉またいい感じに焼けてきたぞ!」

扉を開け、お爺ちゃんを誘う叔父さん。

「ん!さてまた一飲みするかぇー。」
「呑み過ぎだろうって。」
「なぁーにを言う!折角の親子水入らずだろうにぃー。」
「ったくしょうがねぇー。」

そうだ、私の幸せはこれからだ、こんなところで満足しては駄目だ。

私も彼らの後に続く。

さぁ明日は学校祭だ!

次回、61話に続く。


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