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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第9話『スポーツマンコNO1決定戦』-4

 第6種目『トレイルインポッシブル』
 ショートトラックをぐるぐる周り、4週ごとに最下位が脱落する競技。 4週が1競技で、短い休憩を挟んですぐに次の競技が始まる。 通常でなら最下位をギリギリで回避するための作戦が展開されるのだが、今回は最初から最後まで1度もトップを譲らなかったゲストの独壇場だ。 中距離競技とは思えないスプリントで、カーブでも一切減速しないどころか、更に加速して曲がりきる。 おっぱいでバランスをとるかのように、ピンと勃った乳首がゲストの進行方向を指し示す。 最終競技では2位のハンドボーラ―を周回遅れにしてゴールするという離れ業(はなれわざ)まで見せつけたのだった。

 第7種目『ガロン・スロー』
 壁に背をむけてタルを抱え、タルを後ろに放り投げて壁を越せばクリアという、投擲力が物を言う競技だ。 順番にタルを後ろに投げ、初めに格闘家が5メートル50センチで脱落、続いてゲストとハンドボーラ―が共に6メートル25センチで脱落した。 最期の投擲では、千切れんばかりに身体を反らしてタルを投げたので、おっぱいもダイナミックに上下に揺れる。 乳房の頂点にあるピンク色の乳首も、タル同様に綺麗な放物線を描いた。 最後に6メートル25センチを超えたラガーマンが1位になり、パワー系は全てラガーマンが1位になった。

 最終、第8種目『ショットガン・タッチ』
 選手が走りながらボタンを押すと、規定の距離だけ離れたところからボールが落ちてくる。 そのボールに触れることが出来ればクリアとなり、瞬発力と走力がカギだ。 ここでもゲストが力を見せつけた。 1投目から19メートルを宣言し、長い助走から鋭いダイブで、1発にて成功を収める。 激しいダイブは乳首がつま先に向くレベルで、おっぱいを置き去りにする勢いだった。 ちなみに続く記録はハンドボーラーの13メートル50センチで、これも立派な記録ではあるけれど、ゲストと比べればお話にならない。
 
 すべての競技を終えて、総合1位はゲスト女性。 オープニングではあれほど自信満々だった男性陣はすっかり態度を変えており、眼つきもどこかしら穏やかになっていた。 司会が優勝したゲスト女性にインタビューを試みるも、無言でハミを咥えたまま首を振る。 続いて男性陣へのインタビューでは、彼らはスポーツマンらしく素直に敗北を認めた。 『世界観が変わったよ……俺は世界一でもなんでもない、ただのでくの坊さ』『僕がただの間抜けだったことに気づかせてくれて、感謝しています』『我ながら井の中の蛙にも程がある……一から出直しだ』 三者三様の面もちではあったが、もうこうするしかないという体でゲスト女性を称える点は、3人ともに共通している。 

 さて、敗北を受け入れたところで、映像場面が転換した。 無造作に床に敷かれた茣蓙(ござ)の上で、3人は神妙に胡坐を組んでいる。 軍の検証を待つまでもなく、軍の最下層に位置する軍馬に後れをとったわけだから、傲慢だった事実を認めるしかない。 番組エンディングで、男性たちはモニターに向かって土下座した。 続いて彼らは『謙譲美徳法』に違反した事実を認め、二度と分不相応な態度をとらないことを全国ネットで誓う。 その姿は、英雄然として自信に満ちた姿から程遠かった。 視聴者からすれば、自分たちの英雄が一軍馬に後れをとった事実をまざまざと見せつけられたわけで、心中穏やかな筈もない。 あの英雄たちですら、たかが軍馬に及ばないなら――いわんや自分たち一般市民をや、だ。 『2ch』が狙いとする1つに『市民へ無力感を植え付ける』意図があるとすれば、100の理不尽な番組より、1の理路整然とした敗北が物を言うことがある。 下品さ、理不尽さでは他番組に遥かに及ばないものの、番組が市民に与える影響は決して小さいものではなかった。



 ……。


 『2ch』の番組では、登場する性別は断然女性に偏っている。 そういう意味では、男性3名と女性1名が登場する形式は珍しい。 しかも女性は市民ではなく軍から派遣される形なので、つまり一般女性市民は登場しない点も特徴だ。 では女性が『謙譲美徳法』に違反していないかというと、そういうわけでは決してない。 『私の方が同僚(男)より仕事ができるのに、評価が低い』『私の方が上司(男)よりプロジェクト全体を見通している』『私の方が彼氏(男)より、お互いの将来を真剣に考えている』……相手の気持ちに配慮しない自分勝手で傲慢な思想は、男性よりもむしろ女性に散見するといえるだろう。 生意気で、傲慢で、己を弁えない女たち――彼女たちはこの番組に出場した男性と違い、自分の優越を根拠なしに信じている。 根拠がないというのは、つまり感情論で動いているに過ぎない。 だから目の前で実力差を見せつけても、論理的な議論で論破しても、自分自身の誤りを認めることはなく、ますます依怙地になるだけだ。 では、そういう女性たちには、どのように対応するべきだろうか? 論理でもって脳に分からせることが出来ないなら、指導でもって身体に直接教えればいい。 

 というわけ、『謙譲美徳法』に抵触する女性に対しては、また別の番組が『2ch』に用意されている。 どんな無法な法律であれ、1度公布されたものが覆ることは絶対ない。 市民は次から次へと自分たちを苛む法律に怯えながらも、与えられる拘束を受け入れるより他に、道はない。

 市民を待ち受けるオマンコ地獄、まだまだ始まったばかりである。



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