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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第9話『スポーツマンコNO1決定戦』-3

 ……。


 『スポーツマンコNO1決定戦』

 『謙譲美徳法』の施行に伴って編成された番組。 例えばボクシング世界チャンピオンが『俺様が世界最強、文句があるヤツはかかってこい』といったり、レスリング4連覇者が自分のことを『霊長類最強』といってみたりすれば、1発で『謙譲美徳法』に抵触する。 或は100メートル走優勝者が『世界一になれて嬉しいです』と臆面なく言い放ったリ、重量挙げ世界大会覇者が『誰よりも重力に打ち克つことができ、誰よりも努力した成果です』と口にした場合も、態度如何によって新法に触れることになる。 一方、『自分で自分を褒めてあげたい』だとか『超気持ちいい!』のような感想は構わない。 要するに、自分と他者を比べて不当に自分を高める見苦しい行為が、法律が規制する対象になるわけだ。 ということで、出演者には国内競技会で優勝したもののうち、自分の実力を課題に評価・表現している者が選ばれる。 男性選手3名、女性ゲスト1名で特別競技をこなし、総合ポイントで優勝が決まるが、総合ポイントで女性ゲストに敗れた場合、男性は自分の傲慢さを公開謝罪させられる。

 オープニング。 登場した3名の選手は、国内で名の知れたアスリートだ。 下半身は、胴着やユニフォームといった彼ら独自の服をきていたが、上半身は裸である。 それぞれラガーマン、ハンドボーラー、プロ格闘家で、はちきれんばかりに筋肉が隆起している。 画面に彼らの栄えある1コマ――例えば敵陣を1人で突破しトライに持ち込むシーンや、空中で何度もフェイントをかけてボールをゴールに突き刺すシーン、自分より一回り大きい巨漢を一撃でマットに沈める場面――が放映された。 と同時に、『俺様がナンバーワン』やら『この大会に敵はいない』、『俺以外は格闘家を名乗るな』といったビッグマウスがテロップに流れる。 4人目に出場するのは、軍からゲストとして派遣された『軍馬』だった。 但し『軍馬』といっても、特別体力に優れた『軍馬』に与えられる『一等軍馬』の称号持ちだ。 手枷と足枷からは解放され、靴も、蹄付きのホースシューズではなく、ごく普通のトゥーシューズだ。 下半身は『一等軍馬』用の赤いラバースーツをつけ、上半身は他の選手に倣って一糸まとわぬ素肌だった。 豊満な沁み1つない乳房が露わになるも、彼女は恥ずかしがる素振りどころか堂々と胸をはり、ポキポキ首を鳴らしている。 筋肉質の締まった肉体で、バルクこそ隣に並ぶ男性選手と比べれば劣るものの、しなやかさに関しては決して見劣りしないキレがあった。 一見すると一流のアスリートにしか見えないが、口にはしっかりハミが咥えられていて、半開きを矯正された口許が『軍馬』という彼女の身分を示していた。

 第1種目『フィフティズ』
 『腹筋』『背筋』『腕立て』の3種目をそれぞれ50回ずつこなし、要したタイムが短い者が勝ちになる。 男性選手の迫力ある腹筋は絵になる一方、俊敏さではゲストがまさった。 毬のように弾む乳房をものともせず、見事1位で競技を終えた。

 第2種目『ビーチ・フラッグ』
 負け抜け式で競技する。 最初は4人が揃って床に伏せ、号砲と共に起きあがり、離れた3本の旗を掴むべく駆け抜ける。 どんな形であろうと旗を掴めば勝利になるため、コース取りと相手の牽制、取りに行く旗選びが勝負を分ける頭脳競技だ。 2試合目は選手が3人、旗が2本。 3試合目は1対1で、旗は1本。 3試合を通じてゲストが圧倒的な瞬発力を見せる。 広いストライドに合わせて揺れる乳房のリズムは最後まで崩れることもなく、危なげなく1位に収まった。

 第3種目『モンスターボックス』
 ひたすら高い跳び箱を越える。 跳び箱に掌以外が触れれば失格だ。 体格に恵まれていればいるほど、重力に逆らう厳しさは増す。 この種目もゲストが圧倒的な瞬発力を見せ、一度目の跳躍で29段を成功させ、それで1位を確定させた。 踏み切り板で加速し跳び箱の頂点に上昇する間は、反動で乳房が下に撓(たわ)む。 頂点に達した瞬間解放され、真下から真上にロケットおっぱいする様子は、跳び箱を越える躍動感を体現していた。 ちなみに2位はハンドボーラ―の21段だったから、ゲストの記録の規格外っぷりは明らかだ。

 第4種目『パワーフォース』
 互いに腰を紐で結び、反対方向にダッシュする。 相手を紐越しに引きずって自分のゴールに届けば勝ちだ。 4人が総当たり式6試合を通じて決着をつける。 体重体格が物を言う競技にも関わらず、ゲストは2勝1敗で2位だった。 勝因は低い体勢で一気に駆けだすスタートダッシュだ。 最初の1歩で相手をふらつかせ、そのままゴールに持ち込むパターンで格闘家とハンドボーラーに勝利をおさめた。 ただしラガーマンは一筋縄ではいかず、初動の素早さこそ遅れたものの、ゲストの引きを見事に堪える。 ゲストはを左右にふって相手に揺さぶりをかけるのだが、相手があるがために動作は不規則で、乳房も苦しそうに小刻みに弾む。 結局南極大冒険、持久戦に持ち込んでゲストの機動力を封じこめたラガーマンが、3連勝で1位をとった。

 第5種目『デッド・ドロップ』
 棒にマットを巻いた専用杖でもって相手を叩き、足場から落とせば勝ちになる。 これも4人総当たり式で、ゲストは2位だ。 1位はパワーフォース同様、ラガーマン。 足腰の粘り強さはもちろん、攻撃に負けないバランス感覚もピカイチだった。 ゲスト対ラガーマンの試合では、互いに一切防御せず相手を落しにいった結果同時に足場から落ちてしまう。 ラガーマンは最後まで足場にしがみつく一方、ゲストはおっぱいを派手に揺らして吹き飛ばされた。 両者ノックアウトという結果ではあったが、ビデオ判定により僅差で勝者に選ばれたのはラガーマンだった。



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