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SM学園・行事幕間
【学園物 官能小説】

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第29話 研修、修了式-1

〜 海合宿 ・ 4日目 ・ 修了式 〜


 研修、掃除、解散会が幕を閉じて、団体はそれぞれの貸し切りバスでもって施設を後にした。 その合間にも新規の団体が施設を訪れ、また別の研修合宿がスタートする。 いずれ『他の学園』から『新しい備品』になるべく他の少女たちが送り込まれ、また別の合宿が始まる。 団体が入れ替わる節目にあって、施設の忙しい最中『学園』の少女たちは体育館に集められた。 少女たちは既に家畜、備品扱いが解かれており、普段学園で過ごしているような全裸に首輪姿をして、手を後頭部に組んで微かに股間をさらす第一姿勢をとっていた。

 やがて檀上に施設長が現れる。 続いて施設員が十数名、体育館の客席に腰を下ろした。 

「全員、起立」

 最後に入ってきた副施設長が号令をかけた。 すぐさま少女たちは全員がその場で逆立ちになり、さっきまで顔があった位置におまんこを持ってきて、礼の合図で股座を開く。 少女たちにとって、おまんこ以外は全て『おまんこの付随品』に過ぎず、あくまで本体は『おまんこ』だ。 ゆえに正式な儀礼では、常に自分の本体を相手の視線に呈することが、礼儀に適っているとされる。 床と水平になるまで太腿を外側へ拡げるため、股の付け根に潜んだおまんこの蕾が、花が咲くように広がってゆく。

「修了証書、授与。 代表生徒、前へ」

 逆立ちをしたままの【22番】が檀上に上がった。 施設長以下着衣の中で、1人だけ全裸でおまんこを掲げる姿は、全員がクスリとも嗤わないせいか、厳かさを損なっていない。

「修了証。 第2学園Cグループ2組、22番。 当該牝は所定の合宿において、滞ることなく自らの身体を物品として提供し『Dランク女子』の役割に自らが耐えうることを証左した。 よって本合宿の修了を認め『Dランク女子』のカリキュラムの仮履修を認定する。 おめでとう」

 スッ。 B5サイズの認定証を小巻きにして、ポッカリ拡げた【22番】のおまんこに挿す。 【22番】は足と畳むことなく膣括約筋に力を込め、認定証を落さずに腰を前傾させた。 拝受、礼までの一連の動作は、すべておまんこで務めるよう躾けられている。 【22番】は一歩さがり、施設員一人ひとりにおまんこで礼をして、もとの場所へと戻った。 

「施設長挨拶、一同、礼」

 並んだおまんこが腰を屈める。 1、2、3……時計を見計らったように、同時に直立――逆立ちしておまんこを拡げた体勢――に戻る。 施設長がマイクを握った。

「学園生徒諸子にとって、如何にして有用な牝になるかが学園生活のテーマになります。 では、有用な牝とはどのような存在であるか。 明確なイメージをもっている生徒は挙脚(きょきゃく)しなさい」

 シーン。 どの生徒も動かない。

「では、明確なイメージが持てないでいる生徒。 挙脚(きょきゃく)しなさい」

 バッ、バッ、ババッ。 一斉に35本の右脚が、爪先を伸ばして真上を向いた。 施設長が小さく頷き、『宜しい』といったところで元の水平肢勢に戻る。

「有用な牝とは、自分が淫らで卑しく、下品で節操がなく、生きているだけで恥ずかしい、生きるに値しない存在であることを自覚したモノ――よくこのように言われます。 もちろん、この言葉は真実です。 けれど、これは理念であって、どのように心構えを持てばいいかを示す指針に過ぎません。 具体的にどうふるまえばいいかというと、途方に暮れる牝も多い。 みなさんにとっても他人事ではなかろうと思う」

 ぐるり、屹立した少女の下半身を施設長が眺める。

「我々からみなさんに提示できる答えの1つが、今回の修了証といえましょう。 牝が社会に出て活躍する場には5種類あることはご存知ですね? 殿方の末席に連なり研究、指導に従事する『Aランク女子』。 牝を指導、管理、指導する『Bランク女子』。 各種専門技能でもって社会生活の運行を円滑にすすめる『Cランク女子』。 機器、備品の一貫として生体パーツを勤める『Dランク女子』。 社会生活に必要な素材を提供する『Eランク女子』。 今回の修了証は、このうち『Dランク女子』の存在意義を理解し、『Dランク女子』の資質を備えていると認めたものです」

 コホン、小さな咳払いを1つ。

「次に『Cランク女子』の仮認定を受ければ、みなさんは『C』『D』双方の気持ちを理解し、立場を踏まえ、格に相応しい振舞いが可能になります。 仮にみなさんが『Bランク女子』を目指すなら、それ以下のランクの仮認定をそ受けて初めて、有用な牝だと誰もが認めてくれるでしょう。 ただ学園を卒業するだけで社会人に相応しい、そんな簡単な話ではありません」

 シーン。 蒸し暑い体育館は、しわぶき1つなく鎮まりかえっている。




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