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14's CHOCOLATE
【コメディ 恋愛小説】

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Past's CHOCOLATE-3

「それと、辛いこと思い出させてごめん…よく一人で抱えて来れたね…。お疲れさん…。話してくれてありがとう」
コノの腕に少しだけ力が入った。コノ…。お前ってあったけぇな。背中を伝って、コノの心臓がドキドキしているのがわかる。勇気、出してくれたんだな…。だから、俺の後ろに立ってからすげぇ長かったんだろ?どうしていいかわかんなくて躊躇してたんだろ?正直、話してて辛かった。泣くかと思ったよ。だけど、コノが抱き締めてくれて…包んでくれて…支えられたよ…。
「俺こそ…ありがとう…コノ…」
あの時は感じなかった感情。コノのことを想うだけで、胸が苦しくなる。だけど、その苦しさはなぜか幸せで、優しい気持ちになれる。コレを言葉で表すなら…『愛しい』…。
前の恋は、甘い匂いだけど食べてみると、以外にほろ苦いビターチョコみたいだった。ビターチョコはまだ俺には大人すぎる。現在進行形の恋は…大人も子供も好きな、甘いスウィートチョコレート…。チョコがゆっくり溶けるみたいに、俺たちもゆっくり大人になって行こうな…。


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