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14's CHOCOLATE
【コメディ 恋愛小説】

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14's CHOCOLATE-1

萩原コノ子、14歳。独身。
只今、人生で最高に緊張しております。なぜならば、今日は一年で一番乙女は盛り上がり、男共は心成しかソワソワする2月14日、バレンタインデーだからダー…ぁーぁ。

アタシには好きな人がいる。2年生でクラス替えをして、初めて知った人。最初は怖いイメージだった。切れ長の目のせいかなぁ??話しづらい感じで…けど、席替えで近くになってみるとァラ不思議!!ウケル。最高に笑かしてくれる奴だというコトが判明。その後の席替えも、何度も席が近くなり気付いたら、好きになってた。…好き?ウーン、正しくは大勢の中に居れば自然と探すようになっていたし、授業中の内緒話しとか耳打ちが、毎日楽しくてしかたなくなってた。
んが!!そういう人ってモテんだよ。倍率高えのよ。しかも、ライバルって可愛いんだよ。嗚呼、劣等感…。ぶっちゃけアタシはブスじゃないと思う。だからって特別可愛い訳じゃない。成績もいたって普通、中の中。運動神経はむしろ無いし、趣味も無ければ特技もナッスィング。唯一の自慢は髪が綺麗だと誉められるコト…キャッ。アタシに成績つけるとしたら『3』!!ALL3!!ザ・普通!!
そんなアタシが彼の眼中に入ってるわきゃ無い。女として見てんのかな。ァタシのコトどう思ってっかなぁ…考えるだけでこぇぇぇ。くっそー、ァタシのビビリ馬鹿!

だから、こんなトコで動けないでいんじゃん。昨日、頑張って作った手作りチョコ抱えたまんま。裏の下駄箱から友達と話している彼の声がするのに、勇気がない。早く行かなきゃ帰っちゃうよ。どうしよう…緊張しすぎだ。心臓がバッコンバッコン、むしろこのまま止まりそぉだ…。でも、行かなきゃ!!でも動けない。でも…でも…!!
ンフーッ、ンフーッと鼻息も荒くパニック障害起こしかけたアタシの元に天使が…!!
「…コノ?!ちょっと何してんの、早くしなきゃ帰っちゃうよッッ?」
「日菜ァァ…ァタシ…ァタシ…」
「早く!もぅ外まで出てたよ?急がないと…」
「無理だよ…メッチャ緊張しすぎだモン…。どうせあげても意味無いし、アタシがバレンタインとかキモいし、あげても引かれたら嫌だし…」
もう、ァタシぼろぼろだぁ。何か胸んトコが苦しくて、痛くて、いっぱい詰まってて、息をするのもキツイ。何これ…??早くコレから逃げたいんだもん。日菜、前からこの日の応援ずっとしてくれたのにゴメン…。
日菜がアタシの真正面に立つ。そして、アタシの両手を自分の手で包んでギュッと握った。
「ねぇ、辞めちゃってもいいけど、コノは絶対後悔すると思うよ??あの時あげれば良かったって絶対思う…。せっかくコノ作ったのに、あげなきゃ勿体ない。コノは行かなきゃ!!好きなんでしょ??」
――本当に後悔するの…??「よく考えてみ??本当は行きたいって思ってるでしょ??」
――行きたい??
「いいじゃん、当たって砕けろの勢いで。コノは告白する訳じゃないんだし、砕けるコトは無いっしょ!!」
――告白する訳じゃない??そうじゃん!!告るんじゃないもん。今緊張するコト無いぢゃーん。

萩原コノ子、14歳、単純。

「…だよね。告るんじゃないもん、チョコあげるだけだし。そうじゃん!!今ビビッてたら本番どうすんのだよね!あーッ!!そう考えたら少し楽なった!!」
「コノの単細胞大好き!早く行け!!アタシここで待ってるから」
「ぉーっしゃ!行って来る」
アタシは下駄箱から外まで無心に走った。ウルトラマンも真っ青な走りだ。


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