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SM学園・行事幕間
【学園物 官能小説】

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第16話 バス移動はトランクで-1

〜 29番の海合宿 ・ 施設へとバス移動 ・  〜


「2組、出発!」

 いつもの登校服(紐で恥部を最小限隠しただけのタイトな服)と、アメニティをつめた手提げカバン。 最小限の荷物をもって教室に集合した私達は、そのままグラウンド端の駐車場に向かった。 
 
 ここからアワジまで3時間。 グラウンドに止められていた3台の大型バスに、てっきりバスに座って移動できると思ったのが私の甘さだ。 バスの前に整列して第1姿勢で待機する私たちが示されたのは、バスの底にある荷台に据え付けられた鉄製の『檻(ケージ)』だった。

『お前達の合宿中の身分は『Cランク生』であり、『研修用備品』として扱います。 ただ、備品だからといってトランクに詰めて運搬すると酸素容量や室温管理の面でメンテナンスが面倒になる。 なので苦渋の選択ではありますが、家畜として該当施設まで搬送します』

 教官に追い立てられるように、私たちは自分の番号の座席に『荷物』を置き、肝心の自分たちは腰を屈めて荷台に入った。 上下3段組に並んだ檻は、どれも人1人がぎりぎり入ることができる大きさで、入ってしまえば身体の向きを変えることすら出来やしない。 檻の前には突起付箝口具が据えてあり、檻の蓋にもエボナイト製の刺又状突起がある。 中に入ったところで蓋を閉ざされると、喉奥まで突起を咥え、膣と肛門をエボナイト突起で蓋をされた体勢だ。 消化管の前後を塞がれてしまえば、ただでさえ狭い檻なのでピクリとも動けなくなる。 バスのエンジン振動がダイレクトに伝わって、喉から膣まで抉られっぱなしだ。 このままの体勢で3時間、蒸し暑いバスの荷台で我慢しろ、ということなんだろう。 私たちのカバンと教官、運転手を上部座席に乗せたバスは、ブルルルル、大きく上下に揺れつつ出発した。

 ……露骨な家畜扱いは、いい気はしなかった。 ただ、乗り心地は最初に想像したよりはマシだったかもしれない。 サスもリアも振動が少なくて、舗装が行き届いた道路なうちは、どうってことない。 たんに四つん這いになってジッとしていれば済む話。 問題は都市部を抜けて路面が荒れ始めてからで、バスが弾むたびに咥えた棒が粘膜を擦った。

 膣と肛門はまだマシだ。 口に咥えた箝口具棒が咽喉に触れれれば、たちまち嘔吐が込みあげる。 ただでさえ乗り物の香りと前庭麻痺に弱い私としては、吐かないことに必死だった。 もちろん口を塞がれて嘔吐できる環境にはないが、生理現象は待ってくれない。 吐いてしまえば喉が詰まり、下手をすれば窒息という自体になり、更に教官から追加指導――場合によっては補習――を受ける羽目になる。 そうなることが分かっているから、急カーブで身体ごと檻に押しつけられ、上下左右に喉や肛門を擦られながらも、3時間排泄欲求を呑込んだわけで……自分自身を褒めてあげたい。


  

 真っ青な空に白い雲。 波立つ岸辺は白い砂。
 絵にかいたような白砂青松な浜辺にバスが停車し、私たちはケージからのそのそと這って出る。 まず順番にバスの座席から自分の荷物を咥えて降り、そのまま施設に向けて出発した。 砂浜はカンカンに温まっていて、とても膝をついてなんかいられない。 指先と、足を爪先立ちにしてピンと伸ばし、お尻を高く上げた姿勢で砂浜を這う。 100メートルも歩いただろうか、施設の玄関が見えてくる。 『学園関係者 宿泊予定』と描いた小さな立て札があり、その隣には施設利用の団体と思われる木札が下がっていた。 『第13電子専門学校』『第39理容専門学校』といった2桁ナンバーの専門学校や、『第39製鉄コーポレーション』『第41造船コーポレーション』のような企業まで、顔ぶれは多彩だ。 これらの研修団体の『道具』を勤めるのが、私たちの『海合宿』になる。 私、2番さん、22番さんの3名組が参加する『第16調理専門学校』の木札もちゃんと並んでいた。

 さて、かつて幼年学校で級友と親しんだ研修旅行であれば、宿舎についたらまず荷ほどきだ。 自分たちに割り当てられた部屋で旅埃を落し、わいきゃいしながらお茶を淹れ、僅かな時間を惜しむかのようにお喋りに興じる。 そのうちに夕食の時間になって、みんなして浴衣を着こなしながら大広間で舌つづみをうつのがお決まりだった。

 今と比べれば、随分と贅沢過ぎる時間だった。



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