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バレーボール部物語
【学園物 官能小説】

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編入生挨拶-4

 監督の管理は徹底しており、こんなこともありました。 ある日、急に日曜の練習がOFFに決まったんです。 なんでも監督の身内に不幸があったということで、部活につけなくなったということでした。 せっかくの休日だから、しっかり体を休めるようにと指示を頂くまで、俄かには信じられなかったのを覚えています。 監督がいなくなった途端、私達は歓声をあげました。 なにしろ日曜日に部活がないなんて初めてで、その週の間、寮ではバレー部の全員が日曜日にどうするかだけが話題だったといっても過言じゃありません。 ショッピング、友達の家に遊びに行く、映画、本屋さん、ケーキ屋さん、遊園地……もちろん女友達とですが、みんなここぞとばかりに友達と予定を立てて、楽しい計画を練っていました。 私も例外じゃなくて、普段仲良くしてくれる級友と一緒に、初めてショッピングモールを探検しにいくことにして、ずっとウキウキしてました。 事態が変わったのは日曜日のお昼です。 スイーツのバイキングでニコニコしていた私の携帯が鳴りました。 監督からでした。 葬儀が終わって学校に戻ったから、いまから30分後に部活をするので体育館にくるように、とおっしゃるんです。 頭の中が真っ白になりました。 どんなに急いでも、ここから学校まで1時間はかかります。 心配してくれる友達に何度も頭をさげて、私は学校へ走りました。 でも、間に合う訳がありません。 それは私以外も同様で、私が体育館に付いたときには、腕組みをして黙然と見下ろす監督の前に直立している部員は半分ほどでした。(残り半分は私より遅れて体育館に到着しました) 
 それからは教官によるビンタとお説教です。 自由時間は当然身体を休めなくてはいけないのに、それを怠って自分の快楽を追求したのですから、私達も何度も何度も大きな声で謝りました。 でもその日の監督は特にお怒りを解いてくれず、ただ『お前たちにユニフォームを着る資格はない。 誠意を見せろ』と仰りながらビンタするばかりで、走れとか、歯を喰いしばれとか、アタックを受けろとか、どうすればいいのか、そういった指示を何も出してくれません。 もうどうしていいか分からなくて、殴られ続けて頭がポ〜っと成ってきたころです。 何を思ったか、部長が泣きじゃくりながら、その場で服を脱ぎました。 ブラもパンツも、靴下も靴も全部でした。 そして監督の足許に土下座し、勝手に遊びにいった不実を大きな声でお詫びすると、監督の靴にキスしたんです。 私は息を呑みました。 裸で土下座だけでも驚きなのに、汚い靴にキスするなんて……監督も驚いたようで、見下ろす瞳の瞳孔がいつもより大きかった気がします。 その後は、私たち全員が部長に倣いました。 服を脱いで、監督の前で土下座して、軽薄な自分を総括しながら謝罪します。 反省の気持ちを込めて靴の甲に唇を当てた私達を、監督は許して下さいました。 謝罪を終えて整列した私達に(もちろん全裸のままです)、部活に取り組む正しい気の持ち様を教えてくださったあと、練習を再開してくれたんです。 私達は誰がいうともなく、反省の意味を込めて、その日の練習は全裸のままで行いました。 休日を自儘(じまま)に過ごした恥ずかしい自分ですから、考えてみれば服を着る価値なんてありません。 ただ、そうはいっても裸を見られるのは恥ずかしいですから、練習の終わりに『次の練習からはユニフォームを着てこい』と仰って貰った時は、素直に嬉しかったです。



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