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キスの後で…
【女性向け 官能小説】

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夕方二人で斎藤先輩の家に帰ると、電気もつけないままに
窓から入る夕日の中でテーブルに置いてあったものを手にした。

あ・・・
あの時、ショッピングセンターで買った
アロマキャンドルだ。

その2つの外装フィルムを外して火を灯した。

「いい匂い」

揺れた火とともにほんのり匂ってきたそれはピーチの香りだった。

「桃花の匂いだ」

私のそばに来て、そっとそっとキスをする。
「ムード満点だろ?心の準備しろ」

絶え間ないキスの合間に笑いながらそんな事を言うから。

「何の心の準備ですか?」
「心も身体も俺のモノになる準備」

その言葉がうれしくて、ぎゅっと抱きついた。

そっと降ろされたベッドでじっと見つめあって
「大好き」
「俺も大好き」
そう言いあって、二人で笑う。

こんな時間が来るなんて、想像もできなかった。

そっと始めた愛撫は、あっという間に服の中で直接肌をさする。
大切なものをなでるように触るその手に

「じらさないで」
と懇願した。
その言葉に、先輩は嬉しそうに服を脱ぎ捨てる。

その仕草さえもかっこいい。




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