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キスの後で…
【女性向け 官能小説】

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数日後、風邪が治った斎藤先輩と二人でサークルの部屋に行くと
大好きな成田先輩が里香さんと一緒に来ていて
「成田先輩だ!」
と近づこうとしたら
「浮気すんな」
と、後ろから抱き止められた。

「珍しいカップルができたな」
と成田先輩はいつものようにカッコいい顔で笑って。

そんな成田先輩の隣で顔を寄せ合って笑っている里香さんは
本当にお似合いで。
二人のようなカップルになれたらいいな。と思う。

「あ、斎藤ちょっと待て」
成田先輩の目の前を通った斎藤先輩を
成田先輩はグッと引き留めて。
髪の匂いをかぐ。

「里香。ちょっとかいでみろよ」
斎藤先輩の頭をグッと曲げて里香さんの目の前に差し出した。
「イテテテ。やめてくださいよ」
抵抗したものの、斎藤先輩も1コ上の成田先輩には強気に逆らえなくて。

「あらら」
その匂いをかいだ里香さんも嬉しそうに笑った。

「何ですか〜?」
私も仲間に入れてもらおうと匂いをかごうとしたら
「桃花はいいんだ」
と、斎藤先輩が姿勢を正したので
背の高い斎藤先輩の髪の匂いはかげなかった。

「そういうことなんで」
なんだかドヤ顔で言った斎藤先輩に
成田先輩と里香さんは
「はいはい」
と笑う。

「斎藤君のシャンプー。ピーチの匂いがした」
里香さんがそっと教えてくれて
その言葉に、私は真っ赤になった。




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