投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

変態学園の日常
【学園物 官能小説】

変態学園の日常の最初へ 変態学園の日常 42 変態学園の日常 44 変態学園の日常の最後へ

第14話 29番日誌M-1

〜 29番の日常 〜



―― 6月○日 晴れ ――


 午前中はいつもの座学が続いたから、今日も午後の体育にスポットを当ててみる。

 なんと! 学園入学以来、初めての球技! 
 学校の球技といえば『ドッジボール』だと思う。 小さい頃は一番楽しみな体育の1つだ。 とはいえここは学園だから、あんまり期待してなかったんだけど……想像してたよりずっとまともで楽しかった。 

 5限は準備体操と、ドッジボールのルール説明。 ドッジボールといえば、普通は『ボールを受けとめたらセーフ』『ボールを落したらアウト』。 そこに『復活(1度アウトになって外野に出ても、外野から誰かを当てれば内野に戻ることができる』とか『1歩(ラインを踏み越えても、一歩で自陣に戻れるなら可)』とか、『ダブルアウト(連続してボールが2人以上に触れてから地面に落ちた場合、2人ともアウト扱い』や『救済(誰かに当たったボールが落ちる前に他の人がボールを受けとめると、アウトが帳消しになる)』が加わるのがオーソドックスなルールだと思う。

 学園のドッジボールは、私が知っているドッジボールと全く違う競技だった。 ルールがややこしいから箇条書きにしてみる。



 ……。

 ・『外野』は各サイドに1人ずつ、計3名。 『外野』と『内野』の出入りはなし。 ラインから身体の一部でもはみ出したメンバーは、その時点で『アウト』になり、コートの外へ出る。

 ・『攻撃側』は手にボールをもって、思いきりぶつける。

 ・『守備側』は『両手を背中に回して腕を組み』、自分からボールに当たりに行く。 『守備側』のメンバー全員は、ボールがコートの外にでないよう身体を張ってボールを押さえにいく。

 ・『守備側』の体にぶつかったボールが反動で『守備側』のコートから外にでれば『攻撃側』の勝ち。 最初に当たった『守備側』のメンバーが『アウト』になり、コートの外へ出る。

 ・『守備側』の体にぶつかったボールが『守備側』のコート内に留まれば『守備側』と『攻撃側』が交代になる。 攻撃していた側は速やかに両手を後ろで組んで『守備側』になり、守備していた側は速やかに両手を解放して『攻撃側』になる。

 ・『内野』にメンバーがいなくなった時点で、そのチームが敗けになる。


 ……。



 うーん、改めて書いてみると分かりにくいルールだなぁ……。 まあ、やってみたらすぐわかりましたけどね。 要するに『手を使わずに』『ボールを自分のコートから出さない』ことで『ボールを受けとめるドッジボール』です。 これ以上上手く説明できません!

 偶数チームと奇数チームに分かれて練習試合をした。 顔面セーフとかはないから、ボールはぶつけ放題だ。 しかも『守備側』は手を後ろに組んでいるせいで動きが鈍く、おっぱいとかお尻とか、その気になれば当てまくれる。 でも一応遠慮みたいなのはあって、みんな控えめに足狙いでボールをぶつけていた。 足に当たったボールはすぐコートの外にでるから『守備側』はどんどん減っていく。 むしろおっぱいやお尻に当たった時の方が、ボールの勢いが相殺されるからだろうか、攻守交替する場面が多かった。

 6限目は、クラスを『7人✕5チーム』に分けて総当たりのトーナメントをした。 私は『29番〜35番の7人で作った『第5班』だ。 体を動かすだけでも楽しいけど、やっぱり勝ち負けがかかると雰囲気が変わる。 別に賞品もないし、成績が上がるとかもないんだけど、みんなチームワークがあるっていうか……単純に、2組ってみんな燃えやすいタイプみたいだ。 かくいう私も例外じゃない。 (クラスでは大人しめですけど、元々ノリは好い方なんですよ、私も)



変態学園の日常の最初へ 変態学園の日常 42 変態学園の日常 44 変態学園の日常の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前