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狙われた人妻
【熟女/人妻 官能小説】

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一舜見せたスキ-1

 正月休みに帰省した幸一の表情は暗く玲子をはじめ子供たちも数カ月の変化を感じ取っていた。
それでも玲子は心がけて明るく振舞い幸一の好物のマコモタケのきんぴらやマス寿司を作って気遣った。
「ねえ会社どうなの・・一度病院でみてもらったら少し顔色も悪いようだし」
玲子は幸一が痩せて顔色が悪いことを心配して声をかけた。
「仕事面白くないんだ、最近下痢が続くしめまいもするんだ、俺のようにこの年で課長と言ったって馬鹿にされるだけだ」
「明日、病院やっているところ探して行きましょう無理してはだめよ子供達もこれからだから」
こんなところで幸一に倒れられたらと思うと心配でならなかった。

正月が明けた4日、幸一は玲子と連れ立って市民病院に向かった。
病院内は朝から混雑しておりようやく診察が終わったのは昼近くであった。
「古野さんまだ血液検査の結果が分からないのではっきり分かりませんが、過度な精神的な負担があってこういう状態になられています、あまり無理はなさらない方がいいと思います」
落ち着いた口調で医師は幸一に告げた。

 正月休みが終わる前日の夜 幸一は寂しそうな表情を浮かべ玲子より先に床に就いた。
休みの間ほとんど外出することなく家でぼんやり過ごす幸一を玲子は心配そうに見つめるだけであったが今夜は出来るだけ幸一に寄り添そうつもりで後を追うように寝室に入った。
背を向けて丸くなって休んでいる幸一に玲子は声をかけた。
「あなた、会社そんなに辛いの、いやだったらやめてもいいのよ、私も頑張るから心配しないで」
「何言ってるんだ・・・今やめるわけにはいかんよ、子供もこれからだし幸一は少しいらだった口調で返した。
「でも体が大切よ」
「そうだけれども・・・せっかくの休暇中お前の相手も出来なくてすまんな・・・」
「そんな事 気にしてたの馬鹿ねえ、いいのよ少しぐらいは我慢するわ」
「そうかな・・浮気はしないでくれよ」
その晩、玲子は幸一の手を握って離さなかった。


 6日の夕方、幸一は家族に見送られながら名古屋に経った。

 子供たちも三学期は8日から始まり玲子のパート勤めも明日から始まろうとしていた。
当日、子供たちを学校に送り出しホッとする間もなく玲子は正月休みで汚れた部屋の掃除にとりかかった。
部屋の窓を開けると冷たい空気がサーと入り込み朝の陽ざしが心地よく差し込んでいた。
すると玄関のチャイムが鳴った。
「はーい」
< こんな早く誰かしら >
二階の階段を下り玲子は急いで玄関に出てみると純が立っていた。
「ジュン君どうしたの」
「おばちゃん、パパが病気なんだ」
純の困惑した表情をくみ取って玲子は言った。
「待っててね今すぐ行くから」
まだ化粧もしていない玲子は急いで顔を洗うと鏡の前に立った。
軽くファンデーションで整えると口紅をさし急いで松川の家に行った。

「おはようございます、どうなされたんですか・・・」
玲子は上がり込んで部屋に入ると布団に横たわる松川が咳き込んでいた。
石油ストーブも付けない寒々とした部屋と散らかした台所を見ると、とてもこのままほっておけないと玲子は思った。
「ジュン君ごはん食べた・・?」
「・・・・」
どうやらまだこの親子は食事をとっていない様子である、今日から学校である、まず純に食事を済ませて送り出さねばならないと考えた。
とりあえず純を家に呼んでパンと牛乳で食事を済ませ学校に送り出した、そして松川の家ストーブを付け暖房をして部屋を暖めた。

「松川さん、お熱測りました」
「体温計ないんです・・・、少し寒気がするんです」
「そうなんですか、ちょっと失礼します」
玲子は松川の額にそ〜と手を置いた。
松川は玲子の柔らかな冷たい手が額に心地よく感じていた。
「少し熱があるかしら、少し待ってて頭冷やすといいわ」
玲子は家に戻ると冷蔵庫から氷と水枕を持ち出して来た。
「古野さんすみません」
「いいえお互い様ですから、うちの主人も今体調がすぐれないんです、無理して職場に行きましたけど、さあ水枕よ頭上げてちょうだい」

 松川は玲子の優しい言葉と台所の始末をする後ろ姿に特別な感情を抱き始めていた。
白いセーターに長い黒髪、巨尻を覆うスカートの丸び帯びた曲線、白いふくらはぎ・・・
病床に伏せながら淫らな妄想を浮かべるのであった。
「なにか精力の付くものでも作りましょうか・・家に帰ってつくってきます、ニラのお雑炊なんてどうかしら」
「有難うございます、大好きです」
「そう、少しお肉もお入れしてお持ちしますわ」
爽やかな笑顔を残して玲子は去った。

 暫くすると玲子は土鍋に炊いたニラ雑炊を運んで松川の寝る布団の脇に置いた。
「どうぞ食べてみて下さい」
まだ沸々と音がして鍋の穴から湯気が上がっていた。
松川は起き上がると温かな雑炊をフウフウと吹き冷ましながらガツガツと口に運んだ。
「どう美味しいかしら」
旨そうに雑炊を食べる幸一を見ながらそばに座る玲子はこの不遇な松川に柔らかな視線を送るのだった、そして松川の食事が済むのを待ちながらふと壁に目をやった。
純の描いた親子が風呂に入っている絵が壁に貼ってあった、明らかに母親らしき人も描かれている、玲子は松川に初めて親子の関係に踏み込んだ質問を投げかけた。
「松川さんこの方はジュン君のママですか・・・」
「いいえ、純に聞いたら玲子さんと言ってました」
「ええっ恥ずかしいですわ」
玲子は恥ずかしそうに赤面していた。
「純が小さな頃に離婚しましたから妻の印象はないです、見てくださいあなたですよ」
純の描いた絵が乳房と臀部が大きくデフォルメされている。
確かに純と先日風呂に入った、ただ松川にそう言われるのが恥ずかしかった。
「そうなんですか」
しかし純がそんなに自分の事を慕っている事に玲子は嬉しかった。






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