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優等生からの脱却
【フェチ/マニア 官能小説】

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レイナの変化-4

先にブリーチを塗り終わった2人の髪は短かったのであっという間に色が抜けてきた。
最後にセミロングの長さのレイナの髪にブリーチが塗り始められた。
「わくわくするぅー!」
「本当に大丈夫か?染めちゃって。」
「うん!いいんだ。やりたいことするって決めたから。」

真っ黒だった髪にようやく白い液を塗り終わり、その上にラップがかけられた。
すると、レイナはタケルに煙草が欲しいと言い、自分で火をつけた。
今日初めて煙草を吸い始めたというのに、慣れた手つきで吸う姿に他の3人も驚いていた。

時間がたつごとに黒かった髪が少しずつ茶色くなってきているのがわかる。
それを見ながら、レイナは自分が変わっていくことに喜びを感じていた。
「頑張ってもアカネちゃんみたいな点数はとれない。だったら勉強しても無駄! 面倒くさい。やりなくない!」
「今まで我慢してたけど、これからは自分らしく生きる。煙草もおいしいし、みんなと遊んでいる時間が楽しい。」
「お母さんは正直うっとーしい! 放っておいてほしい。できれば顔も見たくない。」
「タケルくんはレイナのことどう想ってるのかなあ? タケルくんの好みの女の子になりたい。真面目な子より派手な子の方が好きそう。レイナもそうする!」

30分ほどたち、頭のラップを外すと、茶色を通り越して金髪に近い明るい髪色が見えた。
「そろそろいいだろう。洗面所で洗い流そうか。」
「うん! 自分じゃないみたい!」

洗い流してドライヤーで乾かすと、レイナの髪はきらきら輝く金髪のストレートヘアになっていた。
他の2人とタケルも合わせて4人とも同じ髪色になった。
「わーい!すごい髪色。ありがとう!タケルくん。」
「気になってたんだけど…。タケルくんって呼び方いらねーよ。タケルって呼んでくれないか。」
「いいの?」
「なんか、くんって言われるの恥ずかしい」
「わかった!」
「金髪になったら眉が黒くて目立つよな? ちょうどカミソリがあるから剃らねーか?」
「うん! 確かに目立つね。よろしくお願いします。」

タケルはレイナの眉を剃り始めた。
最初は全剃りにしようとしたが、レイナが化粧道具を持っていないことから、細眉にすることにした。
途中、一緒に髪を染めていた2人の友達はレイナとタケルがいい感じになってきているのを見て帰ることにした。
レイナはタケルと2人になったことで、緊張してきた。

「さぁ剃り終わったぞ!」
「すごい! ヤンキーみたいになっちゃった。」
「みたいじゃなくて、ヤンキーだろ。(笑) 煙草も吸って髪も染めて、思い切ったな!」
「うん!」
「レイナ、好きだ!」
「えっ?」
タケルはレイナの唇を奪った。
レイナにとってはファーストキスだった。
この瞬間レイナが完全に目覚めた。
「私も好きです。タケルくんのことしか…考えられないです。」
「タケルくんじゃないだろ? タケルだろ!」
「あっ!そうだね」
「お前のことは初めて会ったときから気になっていた。俺と付き合わねーか?」
「はい。よろしくお願いします。」

2人は抱き合いキスを続けた。
そんな中、レイナのスマホが鳴った。母からの電話だった。
レイナは無視しようと思ったが、後でややこしくなるのは困るので出ることにした。

「何してるの?こんな遅い時間に。早く帰ってきなさい。」
「今日は友達の家に泊まる。」
「何も用意していないし、おかしいわ。何かあったの?」
「別に。とにかくレイナは大丈夫だから。」
「ちょっと、誰の家に泊まるの? アカネちゃんのところ?」
「違う。切るよ。」
「えっ…。もしもし…。」

「お前、帰んなくていいのか?」
「今帰ったら、この髪色や眉を見てびっくりするだろうし、黒く染め直されるからイヤ。」
「そりゃそうだな。」
「それに…タケルと離れるのもイヤ! 今日は泊まっていいよね?」
「おう!もちろん。」
「やったー!」

そうして2人は煙草に火をつけ、夜遅くまで語り合った。






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