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優等生からの脱却
【フェチ/マニア 官能小説】

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優等生のアカネ-1

「おはようございますっ!」
いつも笑顔でみんなに挨拶をしている女の子は中学1年生のアカネ。
学級委員長をしていることもあり、いつも中心にたっている元気な女の子。

小学生の時からテストは100点が当たり前だった。
たまに90点をとってしまった時は家で叱られることを恐れていた。
どうも親は中学受験をさせたかったようだが、アカネは友達が多い地元の中学へ行くことにした。
中でも一番の友達がレイナ。
小学5年生・6年生が同じクラスだったことで仲が良く、物静かなレイナを家に誘って一緒に遊んでいた。
学校の宿題を教えてあげることも多かったが、アカネほど勉強はできなかったので、レイナはいつもわかったふりをして、アカネの言うことにうなずいていた。
「中学校に行っても仲良くしてねアカネちゃん」
「うん!こちらこそヨロシクねレイちゃん」

中学生になってからも、アカネの成績は学年で5番以内。
テスト前に詰め込んで勉強するタイプではなく、普段から少しずつ勉強するタイプ。
アカネとレイナは別のクラスではあったが、相変わらず廊下で会うことも多く仲が良かった。
中学1年生の秋、小学生の時と同じようにアカネはレイナに勉強を教えていた。
「もうすぐ期末テストだよねー。アカネちゃんってどうしてそんなに偉いのー?
 レイナなんて勉強しても30点位しか取れないし。」
「そんなに勉強してるつもりはないんだけど。ちゃんと学校の授業は聞くようにしてるよ。」
「やっぱそうだよね。でも、つまらないもん(笑)」
「たしかに…。レイちゃんも頑張ってね!」
「う…ん…」
2学期の期末テスト。アカネは5教科で482点、レイナは137点だった。
「やっぱりレイナは勉強してもこんなもの。アカネちゃんはすごいね。」
「レイちゃんもあきらめずに頑張ろうよ!応援してるよ。」
「アカネちゃんっていつも前向きでうらやましい。」
「そうかなー?」
「絶対そう。レイナはアカネちゃんみたいにはなれないよ。」
「そんなことないよ!また3学期頑張ろうよー。」
「そうだね…。」

冬休みが終わり、3学期になった。
「おはようございますっ!」 いつものアカネの元気な挨拶が響き渡る。
始業式が終わり学校から帰るとき、アカネはいつもと違うことに気づいた。
レイナが学校を休んでいたのだ。
「風邪でもひいたのかな?」
連絡をとってみようと思ったが、今日はそっとしておこうとやめた。
アカネもレイナもまだ携帯電話は持っておらず、連絡を取るときはお母さんのスマホを借りてメールを送るか、家に電話をしていた。

3学期が始まって4日目。
レイナがこの日も休んでいることを知ったアカネは、レイナの担任の先生に聞いてみることにした。
「レイちゃんずっと休んでいるんだけど、ちょっと心配で。大丈夫ですか?」
「うーん。ちょっとね。」
「えっ? 何かあったんですか?」

レイナの異変がアカネのこれからを大きく左右することになるとはまだ誰も知らず…





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