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おっぱい搾乳訓練所
【学園物 官能小説】

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40.オナニー面接-2

「落ち着いたみたいだけど……そう思っていいかしら」

「……はい」

「……きちんと面接で受け答えする、いいえ、するつもりが或るのなら椅子にかけなさい。 そうでないなら今すぐここから出て行ってください。 どうするつもり?」

「き、きちんとします……すいませんでした」

 機制を抑えられてはしょうがない。 2号は大人しく椅子に腰を下ろした。 もちろんオマンコを弄ったり、股を拡げるような不作法はしない。 いや、一瞬しようと思うも、怒りと軽蔑が籠った瞳で自分を見つめる面接官を前にしては、とてもそんな真似は出来なかった。

「……」

 よぎる疑念。 自慰をひけらかす場と心得て面接に臨んだのに、もしかして間違っているんだろうか? 普通に……数年前に学んだ態度で望むべきなら、2号としては願ってもない展開だ。 マトモな面接を潜り抜けた先は、マトモな社会に決まっている。 てっきり淫匂と不条理が詰まった社会が待っていると思っていたが、そうではないのかもしれない。 

「……」

 ただし、理性が導いた仮設に対して本能はといえば警鐘を鳴らす。 自分が過ごしたDランクとしての時間は本物だ。 つまり、現代社会は自分の常識の埒外にある。 ならば、この面接はどこかおかしい。 ついオナニーを止めてしまったが、果たしてそれでよかったんだろうか?

 頭の中がグルグル回って混乱する中、面接官は手許の資料をパラパラとめくる。

「それでは質問を始めます。 出身校はK女学院……8回生時に生徒会所属、部活は女子バレー部。 書道展に入選多数……ここまで、貴女のことで宜しいですか」

「……」

 そういえばそんなこともあったっけ……ぼんやりと2号の脳裏を過る、過去の自分自身。 現在とギャップがあり過ぎて、まるで別人のようではあるけれど、たしかにそんな記憶がある。

「……宜しいですか? 返事を聞かせてください」

「え……あっ!」

 ぼんやりして返事をし忘れていた。 これが面接なら、きっちり対応しなければ減点だ。 

「あっ、は、はいっ。 あのっ、あたしのこと……です」

 慌てて答える。

「そうですか。 それでは部活でもっとも嬉しかったことを1つ、教えてください」

「は、はいっ」

 普通。 普通過ぎる質問が、逆に2号には辛い。 幼年学校時ならいくらでも答えられたし、面接マニュアルの練習だって積んでいた。 Dランクとして生きる中で、自分が学んだこと全部が無駄だと悟ったのに、今更普通が求められることになろうとは。

「……ぶ、部長に選ばれたとき、一番嬉しかったです。 私は運動神経は良くなくて、レギュラーになるのは遅かったのですが、い、一度も休まず部活に参加していました。 そういうところを先輩が見てくれていて、部長に選ばれました。 選ばれた時は、あの、ビックリして……正直出来ないと思いました。 同期のみんなも反対すると思っていました。 でも、同期全員が笑顔で私に駆け寄ってくれて……それで頑張ろうって思えたんです。 そ、その時、とてもうれしかったです」

 面接官は何度か頷きながら、ジッと2号から目を逸らさない。 2号も面接マニュアル通り、しっかり顔をあげるよう心掛ける。

「わかりました。 では、逆に一番つらかったことを教えてください」

「辛かったこと……わかりました。 あの、練習試合だったんですが、近所の学校と試合をして、コテンパンに負けたことがありました。 その日が私の初試合でした。 緊張で身体が動かなくて、もともと下手な方なのが、とても調子が酷かったんです。 その時、私が狙い撃ちされて……全部私のところにスパイクを打たれて、私のせいで負けました。 コーチは連帯責任だといって、みんなで学校まで10キロくらい走って帰ったのですが……誰も私のことを怒らなくて、それどころか慰めてくれました。 その時は嬉しいとは全然思えず、とてもつらかったです。 もっともっと頑張ろうって、それだけ考えて泣きそうになるのを我慢しました」

 ネガティブな質問に対しては、文末で気持ちを挙げるようなエピソードを選ぶ。 面接の基本だ。



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