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おっぱい搾乳訓練所
【学園物 官能小説】

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40.オナニー面接-3

「なるほど。 次は貴女のセールスポイントを、簡潔に聞かせてください」

「は、はいっ」

 簡潔に……定番のフレーズだ。 錆びていた面接の知識が蘇る。 

「り、リーダーシップです。 クラブの部長、また生徒会の副会長として、部員の、また学校の先頭に立ってきました。 拙い自分ではありますが、だからこそ正直に助けを求めます。 結果としてみんなの力が集まって、いろんな行事を成功させることが出来ました。 これからも臆せず前にたち、みんなを引っ張っていきたいし、引っ張るだけの力を付けたいと思っています」

 小首を捻る面接官。 少し冗長だっただろうか。 次の質問まで、しばしの間沈黙が続いた。 ドクン、ドクン、今更ながら2号は自分の拍動が気になる。 どっどっどっ、と早鐘のように打つでもなく、どっくんどっくん、落ちついた鼓動でもない、何とも中途半端なリズム。

「最後に、社会に出るにあたってどのような仕事に就きたいと考えているか、聞かせてください」

「……はい」

 すう―、深呼吸を1つ。 仕事……2号にもかつて憧れた職業はあった。 幼年学校卒業後、いきなり問答無用で拉致監禁され、全身を汚物塗れにされ、常識がすり潰されるまで目茶目茶にされる中、掠れて見えなくなってしまったけれど……決して失くしたわけじゃない。

「保育士になりたい、と思っています」

「保育士になる上で、自分が向いていると思う理由はなんですか」

「私は、あの……こ、子供が好きです。 小さいころから近所の子供と遊んだり、いとこのオムツを変えたり、全然苦じゃありません。 保育士は、相手がまだまだ自分のことを説明できない子供だから、相手のことを察する力が大切です。 私は気配りが上手だとよく言われるし、自分でもそう思っています。 とくに子供のことは好きなので、子供のことをずっと考えていられます。 保育士という職業は大変なことも沢山あると思いますが、きっと私は楽しく務められると思います」

 2号が口にした内容は、ごくごくまっとうな本音である。 幼年学校時の制服を着ているせいだろうか、錯綜した思考ではあるものの、かつて自分が思っていたことをすんなり言葉にすることができた。 とはいえこれで終わらないのが面接である。

「さきほど聞かせて貰った中に、子供のことをずっと考えていられる、とありましたが。 間違いありませんね?」

「え? あ、は、はい。 間違いないです」

「どんな職場であってもプライベートとパブリックを分ける必要があると思いますが、貴女はどのようにして意識を切り替えるつもりですか」

 突っ込んだ質問がきた。 とはいえ2号の予想の範疇にある。 一瞬焦ってしまったものの模範解答はかつての自分が準備済みだ。

「保育業務が終わって、子供が帰宅することで、意識を切り替えられると思います。 翌日の準備や事務作業を終えれば、そこで仕事が終わりですから、出来るだけ家に仕事を持ち帰ったりしないで、翌朝子供たちがやってくるまでプライベートに集中したいです。 メリハリをつけて、仕事も私生活も、どちらも充実させたいと思います」

「ありがとうございました。 ではこれで面接を終わります。 どうぞ退室してください」

 促され、2号は席をたった。 面接官にお尻を向けないよう遠回りし、ペコリ、深々とお辞儀をする。 少女は質素な制服が似合っていたし、動き仕草は面接マナーに適っているし、心なしか顔付も、やおら物憂げな儚さを湛えている。 つい十分前、引き攣った笑顔で入ってくるなり腰をおとして下着をおっぴろげ、オナニーを始めた少女と同一人物には思えない。 

 ドアを締めた2号を、外で希美が待っていた。 希美は無言で2号をつれ、元の訓練室に戻る。 

 一緒に戻る間、希美は石ころのような能面で、一言も喋りはしない。 ただ希美の中で、面接結果は分かっていた。 2号の結果は――『不合格』。 この面接は、Cランクとして社会に出るための面接であり、質問内容と合格基準は無関係なのだ。 合格基準は『面接時間内に10回絶頂するかどうか』。 どんな形であれ10回首輪を光らせたもののみ、或る程度の人格を備えた存在・Cランクとして社会に出ることが許される。 2号は、最初の勢いを維持していれば、きっと合格できたし、合格するポテンシャルは持っていた。 それだけに勿体ない気がするが……終わったことはしょうがない。 彼女はまだまだ若いし、また近いうちに再び『Cランク認定試験』を受ける機会もあるだろう。 その時に今日の反省を踏まえ、しっかり自分の恥を晒せたならば、今日の結果は無駄じゃない。

 2号を教室に送り届け、入れ代わりに3号を伴って面接室へ向かう。 3号もまた、彼女がかつて身につけていた幼年学校の制服姿で、緊張でプルプル震えながら希美のあとをついてくる。 

 オナニー面接はこれからだ。 少女たちのオナニー地獄、まだまだ始まったばかりである。


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