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おっぱい搾乳訓練所
【学園物 官能小説】

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30.オナニー練習のはじまり-1

 『Dランク』を簡単に説明するならば、『生体機能を活用し、物品として社会に貢献する牝』だ。 あくまで『モノ』であって『ヒト』ではなく、与えられた指示に絶対忠実が原則になる。 全社会人牝に占める割合は最も高い。

 対して『Cランク』はどうだろうか。 全社会人牝に占める割合は『Dランク』に続いて2番目に高い。 言葉で表現するならば、『Cランク』という存在は、『判断、行動が一定の水準に達し、社会生活を営むことが認められた牝』といえよう。 扱いは『ヒト』で、モノ扱いな『Dランク』との間には超えられない壁がある。 もちろん旧世紀でいうところの『基本的人権』に類する権利はないが、それでも食器、トイレットペーパー、衣類の着用は許可されるし、自由に会話、行動する時間もある。 一挙手一投足まで規則に縛られた『Dランク』とは大違いだ。 主に清掃、機械管理、施行業務、流通、交通、その他サービス業全般は『Cランク』の所管とされている。

 そんな『Dランク』を勤める牝にも、昇格のチャンスがたまに(降格のチャンスならふんだんに)用意されている。 昇格するポイントは『容姿』『誠実』の2つ。 『Dランク』な時点で『身体機能』は合格しいるため、これらの2つの項目全てで及第すれば、晴れて『Cランク』社会人だ。

 『容姿』とは、つまり女子の『おまんこ』だ。 膣の形、色、上付きか下付か、毛根の処理具合……社会人に相応しいおまんこかどうか、徹底的に調べられる。 肛門、乳首の容貌も調べられ、立派に牝らしい恥部を備えた場合のみが合格になる。 邪なことを考えていないか、社会に対する生き方も含め、牝の姿勢は全て股間に現れる。 股間、特におまんこがきちんとしていれば、つまり牝として立派に務めてきた証拠になる。

 『誠実』とは、自分が牝であり、生きているだけで恥ずかしい牝であることを忘れず、慎みと品性、牝性と発情を両立させて生きていく覚悟――即ち『絶頂する痴態を晒して生きる』姿勢だ。 いつ、どこで、誰に対しても即座におまんこを弄って見せ、オマン汁をしぶかせることが、牝が社会にでる条件になる。 何故なら牝とは本来所かまわず自慰に耽っている下劣な存在であり、社会の慈悲により参加を認められている。 そんな本性を隠し、人前で自慰を躊躇うような振舞いは、詭弁、詐術に類する不遜だ。 絶頂して紅潮する頬、はしたなく勃起するクリトリス、みっともなく広がった膣を子宮の奥まで晒す行為を通じて始めて、牝は全てに対して『誠実』になったといえよう。

 さて。 【B22番】らが排泄研修に励む施設最上階に、『Dランク耐性所:自慰未達者訓練室』は位置していた。 『自慰未達者訓練室』……Cランク昇格の機会を与えられた少女たちが、自慰行為――『オナニー』『マスターベーション』『自家発電』『マスかき』と様々な表現があるが、ここでは『マンズリ』が一般的だ――をマスターするための研修施設だ。

 ここに集められた10名の少女たちは、つい先日まで、或は『畜産所』、或は『生体部品』、或は『排泄物処理施設』にいた。 年齢はまちまちだが、おそらく10代後半だろう。 幼年学校を卒業し、すぐDランクに配属されたと仮定すれば、Dランクで2年務めたとして17歳になる計算だ。 それぞれの施設から『一生懸命務めている姿勢を評価し、DランクからCランクへの変更を推薦する』という一筆を貰い、ただ従順に振舞う毎日から切り離されて、ここにいる。 受け身一辺倒だったDランク生活の名残りで、自分から何かすることが極めて少なく、常に周りを伺う習慣が骨身に沁みているためだろうか、私語を話すものなど1人もいない。 咳、くしゃみ、その他余計な行動も同様だ。 ひどい少女になると、まばたきすら我慢しようとして、目を赤く充血させている。

 10名の少女が椅子に座り、正面ではスーツ姿な30代後半の女性が、黒縁メガネで少女を見下ろしながら教鞭をとっている。 内容は『マンズリの基本知識』。 ホワイトボードに次々とスライドが展示され、『膣の構造』『クリトリスとGスポットの連結』『中イキ』『性感帯』『マンズリ初心者』といった単語が飛び交う。 Dランクの少女たち向けの、一般的な保健では習わない教養だ。 講義は既に4時間を超えていて『マンズリの基本知識』が最終講義にあたる。 ちなみに最初の1時間は『いかにオナニーが下品で、恥ずかしくて、はしたなくて、みっともなくて、汚らしい行為か』を、続いての2時間目で『いかに女子が血まみれな、原罪的で、生理臭を放つ、下品で淫らな存在か』を、3時間目に『人前で恥をかく上で必要となる、マナー、身だしなみ、躾、嗜みといった一般教養』の説明を受けてきた。



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