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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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記憶-2

タクミはあくびをしながら言う。

「えー? 今だよー。
       、、、。」

「そっ か! 、、何?」

「ん? んーん、トイレ、、」

「ぁっ! 
 そっか ごめん っ!」


ちづるは慌てて場所をあける。
タクミがトイレのドアを
開けながら言う。

「パンツぐらい履いたら?」

「えっ? 、、っ !!! 」



ちづるは慌てて寝室に行った。

2人とも休みの為、
部屋にはのんびりとした空気が流れ
タクミは部屋着のままソファーに座り
テレビを観ている。

しかし、ちづるの心は穏やかでは
なかった。
洗濯機をかけ、朝食の準備をする。
タクミに昨日の事を聞きたいが
怖くて聞き出せずにいる。
コーヒーを入れてる最中も
ずっと上の空だった。

タクミがテレビを眺めて
ポツリと言う。

「1日雨かー。」

「 えっ?」

「ん? 今日の天気。」

「えっ? そうなの?
   ぁっ  本当だ、、」

「、 、、、。」

  いつもは俺より先に
   外の天気 確認するのに

  、 、 、 、、。

   もしかして 

      昨日の 


タクミは
マグカップを持ちながら
立ち上がり、
キッチンに立つちづるの元へ行く。

「ねー。
もう1杯ちょーだーい。」
 

「 んっ ? 、、ぇ?
 あ、コーヒーね。 
 私も、飲もうと思ってたから
    すぐに沸くよ 」


「タオル、洗ってんだね。」

「 ぇっ!?  」

「ちーぃちゃんの
  おねしょタオル〜
     洗濯中 〜 」

「、!!!  、 、 、。」


  
          嘘 


「 、 、、ふふ、
  なんちゃってー。
   、 、、、。
       あれ さぁ、 」


「ぁのっ 、、 私 〜っ 
   〜っ  」

「 ん?」


「 私、、〜っ ぁの
   ぁっ ! 〜っ 
、、、パン。 
 買ったんだった 
 〜っ 、、食べなきゃ 
 早く 食べないと
  賞味期限 せまってる の 」


「え? 、 、、。」


ちづるは
棚から菓子パンを取ると
ソファーに座り、袋を開け始めた。

「、、、ちづちゃん?」


その時、
やかんのお湯が沸いた。
タクミは火を止めて、
自分でコーヒーを入れながら
ちづるを見つめる。

ちづるは、
テレビの方を見つめながら
黙々と菓子パンを食べている。

タクミはコーヒーを持つと
ちづるの隣に座りながら言う。


「 、、、。

 あ、それ美味しそー。
 ホイップクリーム味?
    一口ちょーだーい。」


「、 、 、、〜っ 、、」


「  ? 」


「、、〜っ、、ゃだ。 」


「、、ぇ ? 」


ちづるは黙々と菓子パンを食べる。
飲み込むとすぐに、
ちぎったパンを口に詰めこむ。
目に、涙が浮かんできている。
タクミが驚いて言う。

「ちょっ、、
 ゆっくり食べなよ。 
  苦しくなっちゃうよ?」


      
「〜っ  、、〜っ  」


  変な所なんて

 きっと 一生 治らない 

   だって  いつも

 失敗の 後だもん


「ちづちゃん、、?」 


「 〜っ 、、 っ  」

 いつも 

   終わった 後だもん

  『治す』なんて

  最初から 



   無理だった


「〜っ 、、  」


「大丈夫?」


「、、〜っ 、ん、大丈夫 
      だって、私 」


「ん?」


「大人だから。 」

「 、 、 、、、。」


「 〜っ 、、、 」


  何 してたっけ 


 そうだ

  朝ごはん 

  早く 作らなきゃ


「、、作んなきゃ、ご飯 」


「じゃーあーー
 大人なちぃーちゃんを、、」

「 、、ぇ ? 」

「抱っこさせてー?」


「、! 、、、、。」

「 嫌?」

「、、嫌じゃ ないけど、、」

「本当? なんか嫌そー。」


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