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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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記憶-1


朝になった。

ちづるが目を覚ますと、
隣でタクミが寝ている。
時計を見ると8時だ。
遅刻だと思い一瞬、焦る。


「 っ!  
       、 、ぁ。」

 
  ぁ 焦った

  
    今日 

      土曜 か


「っ はーー、、、 、 ?」

布団の中の、自分の身体を見る。
上半身だけパジャマを着ている。
下半身は、
パンツも履いていない。
昨日の事を思い出そうとするが、
まだ眠気が覚めない頭で
ぼんやりしている。
うまく思い出せない。

「 ?  ? 
    、 、 、、。 」


  タクミ君

 上だけ 着せてくれたのかな

 
  あれ? タオル 、、



「、 、 、、ぇ ? 」


   あれ? 

 なんか
   
     濡れて 

「 っ !? 」



一瞬にして眠気が覚めた。
お尻の下にバスタオルが敷いてある。
そのタオルが少しだけ、
濡れていた。
上半身を起こして座り
再び昨日の事を思い出そうとする。
しかしやはり、思い出せない。

自分が沢山イッて、
泣き出してしまった。

それ以降の記憶はいくら
探してもなかった。 

「、、 〜っ  〜っ 」

ちづるは、
タクミの顔を見つめながら
そのバスタオルを持ち
ゆっくり動いて立ち上がる。

脱衣所へ行き風呂場のドアを開けると
洗面器にそのバスタオルをいれて、
それにシャワーで水を入れる。
洗面器の水を見つめ、
ぐるぐると考える。


「、 、っ 、、」

  ぇ、、と 〜っ 

  落ち着いて 考えなきゃ !

 タオルを 敷いたのは
   タクミ君  だよね? 

 なんか、出ちゃったから

  タオルを敷いた 、、?

   それで

 パジャマを上だけ 
     着せてくれた ?

    だって 

  いつもなら 

 パジャマは上下
      着せてくれる 

 、 、 、、駄目だ

  どうしよう 〜っ

    思い出せないっ !



ちづるは、
水の溢れる洗面器を見て
ハッとしてシャワーを止めた。


「、 、 、、出たのは 、」

   潮、、 ?

 まさか 

  まさか !

    まさかっ !!


「 寝てて、、? 」

  〜っ  違う!

 それだけは ないはず!

  やっぱり

     うん 。


  そうだよ

 エッチ してたんだから
 
 エッチしたから 
    出ちゃったやつは


「潮、だって、、、 」

  でも
     じゃあ

   どうして記憶が 
 

「おはよーー。」

「 っ!!? 」

「 ? どしたの?」

「いつから、いたの!?」


ちづるは慌てて、
風呂場のドアを閉めた。


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