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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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ドリア-2

タクミは家を出て、
ちづるの家のインターホンを押す。

すぐにちづるが出て
タクミを迎え入れる。

茶色のセーターを着て
ポニーテールにしているちづるは
タクミを上から下まで見た後に
少し照れながら言う。

「今、、帰ってきたの。」

「うん。
ドアの音したから分かったよ。」

タクミが靴を脱ぎながら答えると
ちづるはタクミに背を向けて
歩きながら話す。

「今日も、、。
 制服なんだね。」

「ぇ? ぁーー、、うん。」

「、、、。」

「 ?
なんかー、着替えるの面倒でさぁ。
すぐにちづちゃん家で
お風呂入れるしー。」

「、、、うん。」

「? どーしたの?
 あ、また匂い嗅ぎたいの?」

「っ! あは、、
    違うよー!」

ちづるは笑って答えようとするが
笑い方が不自然だった。
タクミは思う。

「、 、、、。」

 冗談のつもりだったのに

   当たり か。

 やっぱり嘘とか
  誤魔化すのとか
 
  下手だよな

 、 、 、 、、。

    健

 ちづちゃんの事を

  どう からかったんだ? 



それからちづるは、
キッチンに立ち料理を作り始める。
タクミはその間に風呂に入った。

部屋着に着替えたタクミは
ソファーに座りテレビを観ていた。

タクミはテレビを見ながら
ちづるは料理をしながら
雑談する。

一通り料理が仕上がると
ちづるも風呂に入った。

風呂からあがったちづるは、
ピンクのパジャマを着て
髪をおだんご頭にしている。

料理を運び、2人は夕飯を食べ始めた。
ちづるが言う。

「なんで急にドリアだったの?」

「ん? なんかー、、
前に作ってくれたやつ
美味しかったから。」

「そっかぁ。」

ちづるは美味しかった、という
タクミの言葉を嬉しく思い
ニコニコしている。
タクミが言う。

「知可子さん、大丈夫だったの?」

「んーー? ふふっ、、
今日は凄い、、
 二日酔いだったみたい。
  お昼にライン入ってた。」

「ふーん。
そんなに飲んだんだー。
ちづちゃんは?」

「ん?」

「二日酔いにならなかったの?」

「んーー、、 そうだね。
大丈夫だったよ。
 知可子を送った時は、
 フラフラ〜ってしちゃってたけど。」

「、、うん。
    それで?」

「 ?」

「、、ぁーー、、。
いや、送った時
   酔ってたんだ?」

「うん。」

「、、、。」

「 ? 
二日酔いには
あんまりならない体質なの。」

「、、、うん。」

「 ? うん。」

「、、、。」

   え ?

 会話終了 ?
 
 健の事 
   言わないつもり?

「 あ。」

「、、何?」

「今日のドリア。
この前のより上手に出来たかも。」

「、 、 、、。」

  わざと話題を

 変えてきた?

「やっぱりマッシュルームは
美味し〜。」

「うん。 美味しい。
  そういやさぁ、、。」

「?」

「健に、会ったんだって?」

「え? うん。」

「健に聞いたよー。」

「そっか。
 髪の毛の色、今明るいんだね。
          健君。」

「ぁーー、そう だねぇ。」

「でもなんか、似合ってた。」

「、、。結構話したの? 健と。」

「んーー? うん。
   なんか、、ふふっ 」

「?」

「タクミ君の話とか少ししてたから。
 ちょっと慌てちゃったよ。」

「 俺の話?」

「うん。」

「ぇーー? 
内容が気になるんだけど。
 教えてよ。」

「、、。
 授業中にペンが、
額にぶつかったとか、、。
      ふふっ 」

「、 、 、、、。」

「でも、それくらいかな?
 知可子は寝てたから、
 すぐに帰ったよ。」

「、 、 、 、、。」


  なるほどね。

 ちづちゃんに俺の話をして
  その反応を見てたのか 健

 ぁーーー、、 

  あいつ 結構 
    性格悪いな 

「でもっ 慌てちゃったけど
 バレてはないと思うから、、。」


「、 、、そっか。」


 バレてます

  からかわれてます


  ん ?

   知可子さんは 寝てた?

  、 、 、 、、。

  2人きりで 話してたのか

 っつーか

  やっぱり 

   なんだ ?

 なんか ひっかかる

 俺が健の話を出さなかったら
  
 ちづちゃんからは
  話さなかったんじゃねーか?

  隠そうと した ?


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