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尚代
【SM 官能小説】

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暑い夜-6

 本来ならダランとした玉袋だが、今はせり上がっていた。よく見ると、袋の中で二つの玉がゆっくり上下しているのがわかる。
「奥さんのために、今セッセと子種を作ってるんだぞ。わかるだろう。……このチンポの根元には、熟成して黄金色に変わった粘性の高い精液が発射を待ってるんだ」
「いやっ……妊娠したくない」
 ハッと現実に戻ったかのように、尚代は否定した。
「奥さんよ。……奥さんの頭の中では孕みたくないと思っても、奥さんの子壺は違うわって言ってると思うよ。……いいか、雌っていうのはな。子壺で精液を味わうんだ。雌の身体は、そうできているんだ。……なぁ、考えてみろよ。赴任先からヘロヘロになって帰ってくる旦那の薄味の塩スープみたいな精液とこれから俺の吐き出す濃厚なポタージュスープだったら、奥さんの子壺は、どっちが好みかな?たぶん、俺のを喜んで飲んでくれるはずさ。……つまり、グルメな子壺は精液の味を知ってるんだよ。味で男の強さを判別できるんだ。……強い男の子種が欲しい!ていうのは、世界中のあらゆる動物の雌が持っている本能なんだから、奥さんのささやかな理性ではとっても逆らえないってことさ」
「そんなの嘘よ……ちがうわ……」
「ホントかどうかは二週間後にわかるってもんさ。濃厚な第一弾のあとにも、今晩は何回も子種をごちそうしてやるからな。そもそも子壺は孕むためにあるんだからな。……上等な子種が注がれてくれば、もう願ったり叶ったりってもんだな」
「そんな……ほんとにやめてちょうだい……お願い。今はまだ赤ちゃん欲しくないの。……主人にもまだいらないって、頼んでるんだから……」
「それは奥さんの頭がそう思っているだけで、孕みたい、孕みたくないは、この熟れたマンコが決めることさ」
 男がそう言って、下腹部を手で叩く。
「まあ、このチンポ……最初は奥さんの口で舐めて頬張ってもらうのが雌としての礼儀なんだが、今日は大事に溜めてきた子種があるんだ。間違って口に出したらもったいない。……だから最初から下の口で存分に味わってもらおう。……お土産って言うのも変だけれども、今日の俺の子種は奥さんの子壺のために捧げにきたんだからね」
「お願い。とにかく中には出さないでちょうだい……赤ちゃんなんて欲しくない……やめて、お願い」
「ははは、……まぁ、そう言いはることが気休めになるんだったら、いくらでも言って良いけれども……」
「そんな、気休めなんて……違うのよ。ほんとうに許してちょうだい」
 尚代は涙が止まらない。
「そんな悲しい涙を流すなよ。……ひとつ教えてやろうか。……女はな、処女を捧げた男に最後まで尽くすとか、女にしてくれた男を忘れられない、なんてこという奴がいるが、そんなのは、男の口から出たでまかせさ。……女の求めるものは、ただひとつ!自分を慰めてくれる立派なチンポさ。……女は逞しいチンポを挿れられた瞬間、雌に変わるのさ。そして、平気でさっさと男を乗り換えるんだ」
「ちがうわ……そんなことない……主人を愛してるんです。ほんとうです……心の底から愛してるんです」
「ああ、わかった、わかった。いっぱいいるんだ、奥さんみたいなことを言うひとが……なぁ、奥さん。奥さんは旦那の何を愛しているんだかわかるか?……もっとマンコの気持ちを考えて素直にならなくちゃ……奥さんのさっきの目つきからすると、旦那のチンポはせいぜい平均並みってもんだな。……今までもよ、貧弱なチンポを持った旦那様のことを、お慕い申し上げ、心から愛してますなんて言う淑やかなご婦人が何人もいたけれど、俺様の立派なチンポでマンコをひと擦りされれば、マンコはたちまちそっちに一目惚れってもんよ。……まぁ、チンポの奴隷だな。……いくら頭で考えたって、マンコの欲望には逆らえない。だからチンポを求めて浮気するご婦人が後を絶たないんだ」
「ちがう……ちがう……」
「まぁ、待ってろ、あと一時間もすれば、俺のをご馳走してやるから。……俺ももう、さっきから金玉が痛くてたまらないんだ。……とにかく、奥さんも一度俺の味を覚えたら、もう、この先ずっと、奥さんのマンコが俺をねだるようになるってくるってもんさ」
「ちがうわ……主人を愛してるのよ」
「なぁ、奥さん。今でもいろんなご婦人が、俺様のこのチンポを挿れて欲しくてすり寄ってくるんだぜ。……もっともまぁ、ひと擦りしてやれば、突き抜ける快感に満足してみんな笑顔を見せて帰って行くんだ。……が、まぁ、ひと月も経たないうちに、また、眉を寄せて切ない顔してやってくる。……挿れて、挿れてってなぁ。……そんなご婦人たちは口を揃えて、旦那から、おまえのはユルユルのマンコだとかガバマンだとか言われていることに不満があるって愚痴るんだ。……だから俺は言ってやるんだ。……そりゃ、反対でしょ。旦那の方が貧弱なんだよってな。……だって、俺が挿れてやるときは、それはキツマンで、ミチミチと音を立てて入っていくもんな。鬱陶しいくらいにビラビラが竿に纏わり付いて一緒に出入りするもんな。……ご婦人がたも、肉壺全体が満遍なく擦られる感覚に酔いしれてるようだぜ。……ほとんどのご婦人が、頭ん中が真っ白になって、子壺が引き抜かれるんじゃないかと思うほどの快感に、思わず声が出ちゃって、自然に身体がのたうち回っちゃうって言うもんな。……旦那じゃ得られないほどの快感らしいぜ。……家に帰っても、旦那の貧弱なゴボウじゃ物足りないし、自分でひとりで女のサネを擦って、指を肉壺の中に挿れて懸命にかき混ぜても、あの快感は得られないんだそうだ。……だから悶々として、我慢できずに俺んとこにやってきちゃうんだって……」
「もう、やめて。……言わないで。いやらしい……」
「まあ、奥さんも明日の朝には、今の悲しい涙が、随喜の涙にかわるってもんさ。あははは……とにかく、お土産にたっぷり子種を置いていくから、あとはマンコ任せってなぁ……」
「やめて……うそよ、そんなこと。……あるはずないわ」


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