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横浜発 7:54
【女性向け 官能小説】

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月曜日、数本遅れた電車に乗ると
同僚の三木さんに声をかけられた。

「あれ?長谷川さん?いつもこの電車だっけ?」

人の良い三木さんは、小さなお子さんがいる。

「今日から、です。三木さんはいつもこの電車ですか?」
「うん。そう」

三木さんは1歳になる息子さんを溺愛していて
会う人会う人に、息子さんの話をする事で有名だ。

案の定、電車の中ではお子さんの話だった。
私も可愛いお子さんの話を聞いて
駅までがあっと言うまで、そのまま会社まで一緒に行く。

きっとこの電車は、矢野さんには遅すぎるから乗らないだろう。
そう思って、数日この電車で行くことにした。

三木さんの話は尽きなくて。
昨日帰ったら、子どもが指しゃぶりをしながら寝ていただとか
玄関にあるちっちゃい靴を見てあまりの可愛さにビックリしたとか。
三木さんの話は幸せいっぱいだ。
そのたびに、スマホの写真を見せてくれる。
私も、幸せな気分になってほっこり笑った。

「良いですね〜」
思わず見入った写真に
「長谷川さんはお付き合いしている人いるの?」
そう聞かれたので言葉に詰まる。



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