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横浜発 7:54
【女性向け 官能小説】

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矢野さんは私をじっと見つめて、
わざとらしく軽くため息をついた。

「カラダが目当てなんだ」

その一言はショッキングだったらしく
その座敷にいる人が一斉に驚いた。

「矢野さんひどい!」
「矢野さん〜。それ本人の前で言いますか?」
「矢野さんひっど〜い」

それぞれの言葉に、ニヤッと笑うと

「逆だ」

と静かに言った。
「さくらが、俺のカラダ目当てだ」
「はぁ?」

「俺さ。脱いだらすごいんだよ。な、さくら」
「え・・・あ、うん」
「ほら。さくらは、俺のカラダ目当てなんだよ」
ご丁寧に大きくため息までついた。

「あ、どれだけイイカラダか見る?」
そう言いながら、カチャカチャとバックルを外して
ワイシャツをズボンから引き抜こうとした。

「ちょっと!」
その行為を必死で止めると
「ほら。自分だけの俺のカラダをみんなにご披露するのはイヤらしい」
再びわざとらしくため息をついて
ワイシャツをズボンの中にたくし込んだ。

大笑いの男性陣と苦笑いの女の子たちで
座敷が埋まった。

楽しい席でおいしいものを食べて
「矢野さん、トイレに行ってくるね」
そういって席を立つ。

トイレから出たその場所に
二人の女の子が立っていて
明らかに、私を待っているようだった。



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