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ケイの災難
【コメディ 恋愛小説】

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ケイの災難-5

そんな中、俺達三人の中で最初に動き出したのは香織だった。
「アンタはいい加減に…しなさぁーーーい!!」
香織は藤堂に向かってダッシュすると、その助走と自分の力を乗せたパンチを藤堂に叩き込む。すると藤堂はまるでマンガのように何回か転がるとそのまま倒れこんだ。
「はあ、本当にしつこいんだから…」
藤堂を殴りつけた右手を擦りながらため息を吐く香織と藤堂の暴走が止まりホッとする俺。
そして、我に返った奈津ねぇがバカ笑いを始めたのだった。
まだまだ暫くの間、俺と香織は藤堂という災難に付き纏わられるんだろうか?
ああ…俺の平穏な日々はいつ戻ってくるんだろうな……。


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