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華麗なる転身
【SM 官能小説】

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第11章 尿道責め-2

第11章 尿道責め(2)

 芳子の家のゴミの調査の狙いは、芳子の生理周期の確認だった。会社では、女子トイレに入って使用済み生理用品を調べることはなかなか難しかった。仮に手に入れたとしても、芳子のモノという特定はできなかった。そこで、ゴミを漁るという行動の方が確かなものになっていた。
 山本は社内で見かける芳子をさりげなく目で追っていくうちに、芳子に寄せる気持ちがしだいに昂じてきた。
 密かに撮った芳子の顔写真を、寄せ集めた裸のグラビアに重ねて勝手にコラボのヌード写真を作って、裸を想像して自慰にふけっていた。
 いつかは芳子を自分の女にしたいという、いつもそんな思いに駆られていた山本にとって、芳子の秘密に近づくことができると思うと、この命令は楽しくてしかたないものだった。
 使用済みナプキンを入手できることを毎回期待してゴミ袋を震える手で開いていた。収集日は朝から芳子の家の近くに車を止め、家から出てくるのを待ち伏せた。芳子がゴミを捨てるやいなや、車で近づき、ゴミを入手した。
 そして、ゴミ収集が無い日は、一日が長く感じられた。そんな日は、夜になると家の外に出て、芳子の家を観察した。正確には芳子の行動の観察だった。
 数日かけて、芳子の入浴タイムやトイレタイムも確認できた。窓に芳子のシルエットが映ると、それだけで興奮の極みだった。いまや、山本にとって芳子はアイドルそのものとなっていった。
 研究所でも隠れて写真を数え切れないくらい撮って自分で現像していたのである。
 ときどき、山本は夜になると芳子の家の敷地に侵入した。身体を潜めて建物の外から浴室や便所に近づいた。芳子が立てる僅かな音も聞き漏らすまいと聞き耳を立てたことが何度もあった。そんなときは必ずと言っていいほどカチカチに勃起していた。
 トイレから喘ぎ声のような咳が聞こえたときなどは、思わずズボンの上から硬直を握りしめ、射精したこともあった。

 そんな山本にとって、芳子のゴミ袋を入手できた日は、神にいくら感謝してもしたりないくらいの喜ぶべき事であった。
 その山本にとって奇跡的なことが起こったのである。
 ゴミ袋を漁り始めてから数日後、ついに憧れの芳子の淡いピンク色のパンティが茶色の紙袋の中に隠されて捨てられているのを発見したのだ。
 紙袋の中に、予想もしていなかった宝物が見つかったとき、思わず誰もいない自分の部屋を見回して、叫んで飛び跳ねていた。さらに嬉しかったのは、その宝物は使用済み直後のもので、洗濯されたものでなかったことだ。
 震える手で折りたたまれたパンティを拡げ、底の部分に縦長のくぼんだ汚れが目の前に表れたときは、もう気も狂わんばかりだった。その日の夜は、その部分の匂いを胸一杯嗅いで、染みをそっと舐めて、動けなくなるまで自慰に浸った。
それから数日後、ついに使用済みナプキンを手にすることができた。このときも嬉しさのあまり、その重みを何度も何度も手の中で確かめた。なんといっても夫の大野も知らないだろう芳子の秘密にまたひとつ近づいた嬉しさでいっぱいだった。
 夜、布団に入り、数個の丸まったナプキンをひとつずつ丁寧に拡げていった。暗赤色の舟形に写しとられた性器の汚れが目の前に表れたときは、硬直が布団に擦れただけで射精していた。
 枕元に、芳子の顔写真と使用済みパンティとナプキンを並べ、出るものが何も無くなるまで自慰に惚けた。
 このような努力のかいあって、芳子の生理日と危険日を計算できるまでになった。

 山本のナプキン採取行動の結果から推測し、排卵日の前後にかけて輪姦することになった。
 そもそもの計画は新薬の人体実験だった。具体的には、強制的に妊娠させて、それを新開発の人口中絶の座薬を使って、強制堕胎させようという内容なのだ。特に芳子が選ばれた理由はなかったが、強いて言うなら同棲しているということぐらいだろうか。
 亭主のいない時に犯されてできた子を、父親の子と言うわけにもいかず、芳子は必ず堕胎を希望するだろうと予測した計画だった。もちろん、大野の出張もその計画の一部であった。

 芳子の帰宅時を狙って、山本たちがワゴン車で連れ去る計画だった。
 この日はひどい雪混じりの雨だった。
「大野さん。ひどい雨でしょ。乗ってかない?」
 その一言で芳子の運命が変わった。 
車に乗ったとたん、芳子の顔めがけてスプレーがかけられた。美弥のときとまったく同じだった。
<第11章 尿道責め(2)おわり この章つづく>


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