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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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サーガの過去-2

 これには深野浄京も驚きを隠せなかった。
 「な、なんと…」
宙に浮く若菜を口を開けて見つめていた。そしてゆっくりと舞い降りた若菜は深野浄京の横に立つ。
 「あなたが本物の超能力者だと言う証拠ね。決してペテン師ではない。私自身が証拠だからね。あなたに接すると新たな能力がどんどん身につく気がするわ。」
ニコッと笑う。深野もつられて微妙に笑う。深野が笑う事など普段はほとんどない。フッと笑って口を開く。
 「新たな能力が身につくのではない。元々備わっている能力が開花しているに過ぎない。従来人間は信じられないような能力をみんな持っているんだ。ただしその使い方を知らない。それだけだ。歩こうと思えば歩ける。走ろうとすれば走れる。ではなぜ飛ぼうと思っても飛べないんだ?それは飛ぶ方法を知らないだけであり、概念として飛べないと思い込んでいるから飛べないだけだ。そこのお嬢さんは自分は飛べないと思っている。概念にとらわれているからだ。飛べないと思い込んでいたらまず飛べない。しかし君は飛べない訳がないと信じている。だから飛べるし壁やガラスをすり抜けられるんだ。人間の真の能力の前には物理など全く意味のないものだ。多くの人間は隠された能力を使う術を知らない。それは精神を極限まで鍛え抜いた人間こそ得られるものである。私の修行とはそれを目指した物であり、決して世の中を乱したり金儲けをするものではないんだ。」
その言葉に若菜は言った。
 「ようやく人間らしい事、言ったよね?」
悪徳宗教を目指したのではないというプライドを感じた若菜はそう言った。
 「本心を引き出されたな。君は本当に凄い人間だ。私が与える修行よりも、もっともっと精神が鍛えられる状況を経験したのであろうな。きっと潜在能力は私などよりも上かも知れないな。」
 「そんな事ありませんわよ〜、教祖さまぁ♪」
戯けて見せる若菜。今度は歩いて何気にガラスを通り抜け元の椅子に座る。 
 (き、教祖より上…)
マギーは何だか若菜が得体の知れない人間に思えてきた。ただのエロ女ではない事だけは確かだ。しかし超能力を操れるル若菜を羨ましいとだけは思わなかった。
 「まー、色々出来る事は役に立つわよねー。そのうちテレビ取材来るかなぁ?ンフッ♪」
再びフッと笑った深野は深く息を吐き、そして真顔になった。


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