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華麗なる転身
【SM 官能小説】

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第7章 発泡浣腸の恐怖-8

 第7章 発泡浣腸の恐怖(8)

いよいよ発泡浣腸がはじまった。
「いいかい、おまえの腸の中の大掃除を始めるわよ。これは今までのような並の浣腸じゃないから覚悟することね」
(ええっ!また……浣腸)
 美弥の顔が再び曇った。
「見てごらん!おまえの尻の穴からに、ほら、こんなに長いゴム管を入れるのよ」
(ああっ、怖いわ。……いやっ、もう浣腸はやめて……)
「このゴム管は中には二つに分かれていて、別々に液を入れることができるのよ」
 ユキが美弥の身長ほどもあるシリコン製のゴム管を見せた。
「痛っ!……うううっ」
 アナルストッパーを乱暴に抜き取られた。
「さあ、始めるわよ。……口を大きく開けるのよ!」
 ユキが肛門とファイバースコープにクリームを塗った。ファイバースコープでゴム管の先を掴んだままスコープを挿入した。
 大腸の奥から小腸に出口付近まで、スコープと一緒にゴム管も収まっていった。
「うううぅ……」
「できるだけ、奥まで挿れて、小腸の中も入れるだけ挿れて……よし、こんなものね」
「ううっ」
 ゴム管を残して、スコープだけ引き抜いた。肛門から空気が漏れ、ゴム管だけが突き刺さっていた。
 美弥の肛門からは長いゴム管の端がわずか二十センチ程度しか覗いていなかった。
「なぜ、二本もゴム管があるのか教えてあげよう。片方からは重曹の混じった浣腸液。もう一方からは酢を入れた浣腸液を入れるのよ。入れ終わったら、ゆっくり、中身を押し出しながらゴム管を抜いていくのよ。するとね。……ふふふ、重曹と酢が、おなかの中で中和するのよ。そのとき二酸化炭素の泡が出るのよ。そのガスでおまえの腹はバンバンに膨らむわ。ものすごく苦しいわよ。オナラが出ても出ても、止まらないわよ……聞いてるの?」
 美弥はゴム管を前後して腹がつつかれている。口を金魚のようにパクパクしている。
「あうっ。……あうううぅっ」
 大腸の奥から小腸の後ろまでゴム管が入っているのが自分でもわかった。
「さらに、二つの液体はくず湯に溶かしてあるのよ。しかも今度は熱いくず湯よ」
「こわい。しないで。お願い」
「だから、最初は猛烈に熱いわよ。たぶん腸の奥は焼けただれてしまうかもね。でも冷えるまで出させないわ」
「いやぁ……」
「冷えると、腸の中に残っているウンコをくるんで、水ようかんのようになって出てくるわ。これが発泡浣腸よ」 
 美弥の目が恐怖で丸くなっていた。身体が震えていた。
 
 ユキが二種類の液の入ったを浣腸器を別々にゴム管につないだ。これから液を少しずつ入れながら、ゴム管を引き抜くという作業に入る。
「ユキ、入れるわよ。準備はいい?」
「はい。いつでもいいです」
「入れながら、タイミングを合わせて少しずつ引き抜くわよ。いい?……いくわよ」
マヤとユキは、二人でそれぞれの熱い液体を、ゆっくりと腸内に送り込み始めた。肛門が温かく感じられた。ついで、腹の中がだんだん暖かくなってきた。
「ああああっ、熱い。……熱い。ううん」
「もう、膨らんできましたね。マヤ様」
「ゴム管の先まで薬品が達したってことね。浣腸器を押しながらゆっくり引き抜くわよ。休んじゃ駄目よ」
 苦しいのは熱いだけでなく、中和で発生したガスで腸が膨らんでくることによるものであった。
「うううん。苦しい。……ねぇ、出させて。ううん」
 長いゴム管を抜いたとたん、ボハアッというすごいオナラがでたが、苦しみはこれからだった。
「ユキ!早くストッパーを!」 
 アナル栓がはめられた。ガスが吹き出てくるのでねじ込むのは大変だったが、ユキは噴火口のような肛門になんとか強引に押し込んだ。
「りっぱな、カエル腹の妊婦の誕生ね。絵本の蛙みたいに、針を刺せば破裂しそうよ」
 美弥の腹はしだいにパンパンになっていった。外から見て、はっきりわかった。
「お願い……だから、……出させて……」
 後は腹の中で浣腸液が冷えるまで待つのだ。
(苦しい……死にそう)

< 第7章 発泡浣腸の恐怖(8) 終わり つづく >


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