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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 情報その8 〜-2

『目隠し、耳栓、ボールギャグ、栓つき鼻フックで5感のうち4つ――視覚、聴覚、味覚、嗅覚――を消してからが『パーツ』の仕事よ。 『パーツ』の役割は、決まった刺激に対して正しい応答を返すこと。 例えば『右乳首に電流が走ったら』『右手のスイッチを押す』、『左乳首に電流が走ったら』『左手のスイッチを押す』みたいにね。 機器が複雑になればなるほど命令の種類が増えて、応答も難しくなる。 何十種類なんて少ない方だよ』

 パーツになった牝は、まず全身を専用ラバーでコーティング――要は全身タイツですね――されます。 これは機械の中に入っても体温や汗、呼気その他で動作を鈍らせることがないように、との配慮からです。 続いて目隠し、耳栓、ボールギャグ、鼻フックに鼻栓をしてもらいます。 パーツへの刺激は体に電気信号で伝わるため、常に肌感覚に集中していなければいけません。 音や匂い、景色や味は邪魔ということですね。 声をたてて何か知らせる必要もありませんから、口も封じられちゃいます。 

 その上で『ボタン』が身体のアチコチに取り付けられます。 例えば親指の腹、人差し指と中指の隙間、人差し指の腹、中指と薬指の隙間、といった具合に『手足の指』が多いそうです。 この『ボタン』を圧迫することで、パーツが機械に指示を出します。 パワーショベルに組み込まれたパーツを例にとれば、パーツが親指の腹にある『ボタン』を掌につけると、パワーショベルのアームが持ち上がり、人差し指の腹の『ボタン』を押すと下がって地面を掘る、という感じですね。

 パーツへの指示は肌に取り付けられた電極からの電気刺激になります。 電気刺激といっても、ピリッ、というような生易しいものじゃありません。 1回1回の刺激が、気を抜けば失神してしまうくらい痛烈な一撃で、電気ショックといっても過言じゃないらしいです。 先ほどの例でいうと、パワーショベルのパーツになったとして『脇腹に電気刺激がくれば親指のボタンを押す』『下腹部に電気刺激がくれば人差し指のボタンを押す』という風に決められています。 操縦者は専(もっぱ)らコントローラーで操作するんですが、コントローラーの指示が電気刺激となってパーツに届き、パーツがボタンを動かすことでパワーショベルが動くという流れになります。



『まず実地で稼働する前に、パーツは『学習』から始まる。 『学習』っていうのは、どこを刺激されたらどのボタンを押せばいいかを学ぶこと。 難しいのは、一度『パーツ』になれば分かるんだけど、どの電気刺激とどのボタンが繋がってるのか、誰も教えてくれないんだよ。 だから『パーツ』は電気刺激がくるたびに、適当にボタンを押して正解を探さなきゃいけない。 間違えた時はクリトリスにお仕置きの電気ショックがくるから、自分が合ってたか間違ってたかは分かるんだよね。 何回も間違えて、何回もクリトリスにバチッてされて、そんな中で1つ1つ正しいボタンを覚えていくんだけど……キツイよ。 すっごくキツイ』

 パーツの難しさは見当もつきませんが、【B29番】先輩も表情を見れば、どれくらいキツイか想像がつきます。 いつもは冗談っぽかったり余裕がある顔の先輩が、ちょっとの弛みもなしにジッと私達を見下ろしていました。

 私たちがパーツになった時、パーツとしての優劣がつけられるそうです。 優秀なパーツの要素は『学習が早い』『反応が早い』『長時間反応速度が落ちない』の3つだそうで、1つ目の『学習が早い』は、文字通り少ない電気ショックで正しいボタンと刺激の関連を予想し、記憶すること。 2つ目は刺激を受けてからボタンを押すまでの時間が短いこと。 許容範囲は0.5秒だと聞きました。 刺激を受けて直ぐにボタンを押せれば、だいたい0.5秒です。 刺激を受けて悶えたり、痛みに震えたり、どのボタンを押せばいいかちょっとでもモタつけば0.5秒は切れません。 つまり自分の肉体に与えられる苦痛に頓着せずに機械的に振舞うことを、反応の速さでもってパーツたる私達は証明しなくちゃいけないんですね。 先輩の中には平均0.2秒で反応したクラスメイトもいたそうですが……刺激を待ち構えていたとしても、ちょっと意味が分からない数値です。

 3つ目の『長時間』というのは、姿勢のことです。 私たちがパーツになる場合、機械の中に狭いスペースが与えられ、その中でジッとしていなくちゃいけません。 スペースといっても牝がゆったり寝そべられるわけがなく、或る時はヨガのように『足を頭上で組んで顔を出』しながら固定されたり、『爪先が後頭部に触れるまで海老反りで』嵌められたりするそうです。 そのまま刺激に対して的確に応答し続けるのは、姿勢によっては至難の技です。 でも、一度機械の中に入れられてしまうと、最低でも5時間は外に出して貰えません。 仮に機械の中で限界を迎えたとして、助けを呼ぼうにも口は封じられているし、身体はがんじがらめに縛られているし、どうにもならないです。 そういうわけで、機械の中で辛い姿勢のまま耐える力というのは、パーツ必須の性能だそうです。






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