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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 情報その8 〜-1

〜 情報その8・パーツ化 〜


 これまでの情報系は、どちらかといえば『実習』というより『見学』でした。 頭の中はグチャグチャになるものの、身体の負担は少ないためスッキリ寝ることで回復できた気がします。 今日はどうでしょうか、情報系最後の特訓ということで、『パーツ(生体部品)』について教わることになっています。 『パーツ』というと字面的には前者ですが、出来れば後者がいいなぁ、見てるだけで終わる方が楽だなぁ、なんて思いながら、私たちは相談室のドアを叩きました。

 相談室には【B22番】先輩と【B29番】先輩のお2人に加え、【B2番】先輩もいました。 先輩方が借りてきてくれたノートパソコンと、久しぶりに段ボール箱が用意してあります。 ということは、段ボールの中に入っているであろう器具が登場するわけで、今日は前者即ち『実習』の気配が濃厚です。 そうそう希望通りになんていきませんよね……。

 【B22番】先輩はカタカタとキーボードを叩きながら、ジッとモニターに向き合っています。 【B2番】先輩は、ぽやーっと窓の外を眺めています。 そんな2人を尻眼に【B29番】先輩が顎で床を指したので、真っ白な部屋着姿の先輩方に深々とお辞儀してから、私たちはソッと床に正座しました。 冷たいリノリウムの感触で背筋がシャンとした気がします。


 ……。


 【B29番】先輩が話してくれた『パーツ(生体部品)』の内容は、概略以下の通りでした。

『牝に割り当てられる仕事の1つが『パーツ』っていって、機械制御の部品になることなの。 一定の大きさを超えた機器は、必ず『パーツ』を組み込むことが義務付けられてる。 詳しいことは教官に教わりなさい。 ただ、発電所にしても管制塔にしても、飛行機のパイロット・ルームや電子顕微鏡まで『パーツ』なしで可動する機械はないんですって』

 あとで知ったことですが、機械にパーツを入れるのは2つ理由がありました。 1つは『機械のメンテナンスをするきっかけをつくるため』です。 現代の技術を駆使すれば、何百年と故障しない機械なんて簡単に造れてしまうため、機器の調整をする機会がありません。 ないならないで良さそうなもの、そうはいかなくて、定期的に調子を見てこそ機械の使い方を継承できるし、より安全性が担保されます。 なので敢えて『生体部品』という寿命も故障もある部分を設けることで、より上手に機械と付き合ってゆけるそうです。
 
 もう1つが『機械の自動化』です。 外部操作で機械を操縦するのではなく、操作系統をパーツに記憶させれば、あとはパーツが自動で機械を動かしてくれます。 機械に全てのプログラムを内臓するのではなく、随時パーツを介して新しい動きを加えれば、より汎用性が高い機械になるというわけです。 そんな理由により、或る程度複雑な働きをする機械には、1つないし2つのパーツを内臓する習慣ができているとのことでした。





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