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早春 〜誘惑のストッキング〜
【熟女/人妻 官能小説】

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第4話 開花する狭間で-1

「母さん行ってくるね」

「気を付けていってらっしゃいね」

翌日の朝、時計は8時が過ぎた頃。
息子がサッカーの練習に出掛ける所を、私は玄関先で見送った。
思春期の中学生とは言え、息子には子供の様なあどけなさが残り、例え親馬鹿と言われても可愛らしく思っていた。
未だに、私の事を『母さん』と呼んでくれるあたりも、溺愛する要因の一つかもしれない。
そんな息子だが、彼も同じ同級生。
私は前日に、彼の性と向き合っている。
やはり息子と照らし合わせると、罪悪感も押し寄せていた。

もう、頭から離れられない。
一人きりになると、つい思い浮かぶのは彼の事。
チョコレートに託した思いも、未だに彼から届く事は無く、私は不安と寂しさを募らせていた。
そんな矢先、私がその思いを振り払う様に、台所の家事に向かう時だった。

トゥルルル・・・・・・

突如鳴った、玄関先の電話の音に私は驚いた。
ほぼ携帯電話で賄う様になってから、ほとんど家の電話は鳴る事が無く、不意を突かれた様な感じになった。
例え掛かって来たとしても、携帯を持ってない息子に、友人が掛けて来るくらい。
そうなると、一瞬彼の事が頭を過った。
再び高鳴る胸の鼓動。
動悸が激しくなる中、私は受話器を取り電話口に立った。

「はい・・・小出です」

『あっ・・・奥様でらっしゃいますか?』

電話口の声は女性だった。
しかも、どこかで聞き御覚えのある声をしていた。

「はい、そうですが」

『昨日は、陸人がお世話になったうえに、お野菜まで頂くなんて、本当に申し訳ありませんでした』

「あっ・・・陸人君のお母さまですね」

『あらやだ・・・わたくしも、自分の事を名乗るのを忘れてましたわ。それに、昨日はバタバタ忙しくて、お礼を申し上げるのも遅くなって申し訳ありません』

声の主は、彼の母親だった。
学校などで何度か顔を合わせた事があったが、息子の友人の母親として少し話すくらいで特に親しくはなかった。
携帯の電話番号も交換しておらず、おそらく学校の名簿で調べて、家の電話に掛けてきたのだろう。

「いいえ・・・こちらこそ大地がお世話になっておりますから、ほんのお礼の気持ちですからお気になさらずに・・・・・・」

お互いがお礼の気持ちを伝えると、しばらくはよもやま話が続いた。
その中で、電話越しに彼の母親を目の当たりしてる為か、激しい動悸は止む事は無かった。
前日の彼との行為。
同じ母親の立場から見ても、身の毛がよだつ思いに駆られるのは間違いない。
もしこの事が、何かの拍子で彼の母親にバレる事になれば、全てにおいて人生が一変するだろう。
息子の友人に不貞な行為を施した母親として、一生十字架も背をわなければならない。
ここに来て、私が彼にチョコレートを託した事が大それた行為だったと、初めて思い知らされた。

しばらくして、何事も無く彼の母親との電話は終わった。
それでも、止む事のない激しい動悸。
私は少し気分も悪くなり、台所の家事を後回しにして、リビングのソファーに座って休んだ。
ふと俯けば、この日も私は彼を魅了したストッキングを履いていた。
暑いこの時期でも、女の嗜みとして私は常に義務付けていた。
そんな日常的に良く目にする、ストッキングを履く女性の脚だが、ここで彼の性癖の事が気になりだした。
何故に、まだ13歳の少年でもある彼が目覚めたのか・・・・・・。
それを思うと、私はすぐさまテーブルに置いてある自分専用のノートパソコンを開いて、彼の性癖に思い当たる単語を並べて検索を試みた。
すると、数々のアダルトサイトが検索されて、そのほとんどがストッキングを題材にしたアダルトDVDなどを扱ったものだった。
内容の方は、ストッキングを履いた女性の脚に数々のわいせつ行為を行うもので、私の様な一般的な人間には馴染の無い物だった。
中には、裸にパンストだけを履いた女性が、そのまま行為を受ける破廉恥な物まであった。
彼の異様な性癖がここまで認知されてる事に、私はただ驚愕するしかなかった。
ここまで来ると、私はさらに追及するべく、DVDの内容に含まれたマニアックな単語も打ち込んでみた。
すると、少し趣向が変わり、ブログなども検索されるようになった。
その中の一件に、私と同じ年代の夫婦が開設するブログがあり、私は何気なしに開いてみた。
すると開いた瞬間に目にしたのは、裸にパンストだけを履いた女性が男性を抱きしめながら行為を受ける画像だった。
ブログの内容をよく読めば、画像を撮影してるのは女性の夫で、男性の方はブログで公募した人物らしい。
さらにブログを突き進んで開いてみれば、複数の男性を相手に女性が性的行為を受ける画像などもあった。
夫婦間で、他人を相手に性的行為を認知する間柄にも驚いたが、それよりもこのブログに登場する全ての男性が、彼と同じ性癖である事にも驚愕を覚えた。
元々は、女性の夫の性癖であって、夫婦間での趣味に飽き足らずブログまで開設したのが切っ掛けらしい。
それに賛同する様に、ブログを通して同じ性癖を持つ者たちが集まったと考えられる。
顔の画像には、夫婦を含めてボカシが入っていたが、微かに分かる風貌から年齢は様々だった。
中には、明らかに若い者も居て、まるで親子の様だと赤裸々にコメントを書いてあるものもあった。
ストッキングに魅せられた者は、歳の差も関係なく性的に意識させられるのだろう。
ならば、彼が私を意識したのも、同じ類なのかもしれない。


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