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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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新展開-2

 「クソッ!クソッ!」
近藤は体勢を低くして真田に突進しタックルをする。しかし同じだった。体ごと投げ飛ばされた。
 「ひ弱な刑事ごときに騙されてよぉ、恥をかかされたぜ!」
 「それは俺も同じだ!」
 「テメーと俺様を一緒にするなよ?俺様はこれからサーガの教祖になる男だ。テメーごときが遊んで貰える立場にはねーんだよ!」
 「何だと…?」
近藤の頭には フレアの教祖=女信者ヤリ放題の図式しか思い浮かばなかった。
 「ふざけるな!フレアの女は全部俺が手に入れるんだ!」
 「ククク…。お前が?ハハハ!ラリ中女に暴力を振るう事しかできねーお前が?ハハハ!笑わせるなよ!」
 「こ、この野郎…!」
再び襲いかかろうとした近藤に向かい、真田は何と銃を構えていた。近藤も銃は持って来た。ポケットにある銃を取ろうとした瞬間、距離を詰めた真田は近藤のこめかみに銃口を突きつけた。
 「いい金ヅルを見つけたと思ったのによ。もう用なしだ。死ねば??」
近藤はフレアにとって厄介な存在だ。覚醒剤効果がなくなればきっと刑事に戻るだろう。その時に内情を知る近藤は消さなければならない存在であった。
 「死ね。」
万事休すだ。近藤が目を閉じた瞬間、カチッと言う音が聞こえた。あとは引き金を引かれ命を落とすまでだ。死の恐怖が近藤を襲う。目を閉じ震えていた近藤の耳に思いもよらぬ声が聞こえた。
 「竜っちゃん、久しぶり〜♪」
 「ん?」
近藤が恐る恐る目を開けて飛び込んで来た光景は真田のこめかみに銃口を当てる女の姿であった。
 「!?あ、歩美…!」
そう、そこには白川歩美の姿があった。一番驚いたのは竜彦であった。
サーガの話によれば白川歩美は何らかの目的で竜彦の彼女になりすましていたとの事だ。逮捕寸前でサーガに救われ身をくらませた竜彦と同時に歩美もまた姿をくらませていた。竜彦にとっては整形した自分を見破られたのは驚きであったと同時にこのタイミングで現れた歩美に何か不気味な物を感じた。
 「歩美ぃぃ〜!お前の目的は何なんだ…?」
 「さぁ?」
歩美は竜彦の手から近藤のこめかみに当てられていた銃を奪い取った。
 「元刑事さん?あなたの命を救った代わりにコイツの身柄をいただくわ?いいわね?」
 「ふ、ふざけろ!!」
 「私は至って真面目だけど?まぁそうゆー事だから♪私的にはあなたもアウトだけど、取り敢えず今はコイツが欲しいからね。」
そう笑うと、何といきなり玄関から車が突っ込んで来た。重厚そうな車両、メガ・クルーマーだ。運転手は覆面を被り顔が見えない。歩美は竜彦を後部座席に乗せドアを閉めた。
 「ラリ中治しなよね、元刑事さん♪じゃなきゃあなたも標的よ?」
近藤にとっては意味不明の言葉を残し、車はタイヤを激しく軋ませフルスロットルで走り去ったのであった。


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