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空手美女の括約筋
【学園物 官能小説】

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空手美女の括約筋-4

4.
 唇にぬめりを感じて、目を覚ました。
「何すんのよ」
 抱きかかえている男を突き飛ばした。

「ああ、よかった、気がついたかい」
「あっ、先輩!どうして???」
「気を失っていたから、人口呼吸をしてたんだよ」
 おぼろげに記憶が戻ってくる。
 あわてて、パンティーに手を伸ばす。大丈夫、ちゃんと履いている。ということは、最悪の事態は避けられたのか?
  
「後ろからいきなり襲われて・・・」
「もう心配ない、二人ともそこで寝ているよ」
「先輩がやったんですか?」
「やるしかないだろう」

 襲った相手は、どこかの空手馬鹿だろう。
 一人では自信が無いので、二人で不意を襲った。
 一人が後ろから、いきなり手刀を涼子の側頭に叩きつけた。
 襲った男が倒れた涼子の両腕を抱え、仲間の男に足を持たせ、物陰に運ぼうとしていた。

 黒田は、無言で近づくと腕を抱えている男のわき腹に正拳を叩き込んだ。拳は、あばら骨を折って止まった。
 「何だてめえ」
 足を持っていた男が、腰に拳を構えて向かってきた。
 突き出す拳に、真っ向から正拳を突きこんだ。
「ぎゃっ」
 指の骨を折られて、男は悲鳴を上げた。
 黒田は半歩進んで、正拳をあばら骨に叩き込んだ。

「放っとくわけにも行かないから、救急車でも呼んでやるか」
 顔に傷をつけると、後々逆恨みをされる恐れがある。内蔵を傷つけない深さで、あばら骨折って寸止めをする。自分たちが悪さをしたんだから、これで懲りるだろう。
 
「雑司が谷の鬼子母神の境内ですが、若い男が喧嘩をして怪我をしているようです。救急車をお願いします」
「はい、そちらのお名前をお聞かせください」
「通りかかりの者で、急いでいますんですみません。悪戯ではありません。よろしく」



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