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空手美女の括約筋
【学園物 官能小説】

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空手美女の括約筋-3

3.
 女子型の決勝。
 早慶大学、三橋洋子、対 城北大学 足立涼子選手

 前年度チャンピオンで、三連覇を目指す三橋洋子の演武が終わった。
 挑戦者、足立涼子が競技場に立った。

「クーシャンクー」

 演武のタイトルが、涼子の喉から絶叫となって迸る。
 眼力はらんらんと光を放ち、闘志に満ちた顔は、美女の顔をまさに阿修羅が戦いに望む形相に変えて凄まじい。

黒田先輩!
 いつもの席に、黒田がいる。今までの大会でも、いつも同じ席で見守ってくれた。
 先輩! 見ていてください。

ピシっ  ピシっ タッ タッ ピシっ
 空気を切って、拳が踊り、足が舞う。
 
 節目節目で、拍手が沸いた。
 
 演武が終わった。
 拍手の渦の中、涼子は静かに一礼して、競技場の端に控え、審判を待つ。

 青旗 5本 

 足立涼子選手、新チャンピオンの登場に会場は沸き立った。


 新宿のレストランで、打ち上げのあと、涼子はJRで家に向かった。
 黒田も宴席に来ていたが、おめでとうと一言声をかけたきりで、素っ気無かった。
 何よ、先輩、先輩のために頑張ったのに・・・。

 大塚駅で都電に乗り換え、雑司が谷で降りた。
 鬼子母神を通り抜けた先の、アパートに住んでいる。

 後ろから近づく足音に気がついた時、いきなり側頭に衝撃が走った。

 「おいお前、足を持て〜、早くしろ」
 男の声が遠のいて、意識を失った。



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