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空手美女の括約筋
【学園物 官能小説】

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空手美女の括約筋-1

1.
 毎朝新聞、スポーツ欄
 2016年度、全国大学空手選手権大会のハイライトは、なんと言っても女子空手型の三連覇を狙う三橋洋子、対挑戦者、足立涼子の対決。美しすぎる空手選手として多くのファンを持つ足立の3度目のチャレンジは、卒業を控えて最後の挑戦となる。

 涼子は、乳首の疼きで目を覚ました。
 股間に手をやると、割れ目からうっすらと体液がにじんでいる。
 試合が近づくにつれ身体が興奮をして、ホルモンの活動も活発になっているようだ。

 黒田先輩!
「試合が近づいたら、稽古を控えるように」
 昨日の稽古で、黒田先輩がアドバイスをしてくれた。

 5年先輩の黒田政夫は、毎週金曜日の稽古に出てくる。
 自動車会社でエンジンの設計をしているという。

 黙々と型の稽古をして、後は巻きわら突きに専念する。型も平安2段という、初級者用の基本技しか稽古をしない。
 二人で競う組み手をやったのを見たことが無い。だから、黒田先輩が強いのか弱いのか誰も知らない。

 先輩の中には教えたがり屋がいて、時には鬱陶しいときもあるが、黒田先輩はめったにアドバイスをしない。そのアドバイスの多くは常識を外れているが、よく考えてみるとなるほどと納得をさせられる。理系男生の合理的な考えなのだろう。
 
 試合が近づくと、普通は「がんばれ、頑張れ〜」とハッパをかけられるが、黒田は控えろと言った。「疲れを残してはいけない、もっとやりたいという気力を蓄えておけ」という黒田の説明に納得する。

「なぜ、組み手をやらないんですか?」
「俺は、武術を鍛えている。ポイント式のスポーツ空手はやらない」
 武術は、殺るか殺られるかの術だ。ぽかぽか殴り合っても、役に立たない。刺し違える気力で一発で決める、これが武術の真髄だ。そう考えていれば、滅多なことでは争うことも無い。

「お前の型は、ダンスのパフォーマンスのようなもんだ。格好良く、エレガントに、三保の松原の天女の舞で良いんだ」と言いながらも、急所急所にはダメ押しをしてくれる。



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