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君が泣かないためならば
【女性向け 官能小説】

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少し不機嫌になってそう言えば、啓は小さく笑った。
「まさか」
そう答えながら、私の裸になった上半身を少し離れて眺めた。

「ちょっとっ!」

恥ずかしくなって両手で隠せば

「見せてよ。俺の我がままの最高潮なんだから」

そう言って、優しい口調とは裏腹に
私の両手を拘束する。

「ごめんな」

何?

「2人の初めては思い切り優しくするつもりだったのに。
―――優しく出来そうもない」

そう言って啓は私の乳首を甘噛みした。

「はぁ・・・・ぁ」

やがて拘束を解かれた両手は、この男を離すまいと
私の乳首を舐めている男の胸をかき抱いた。

「け・・・ぃ」

思わず啓の名前を呼ぶと、唇は私の唇に戻ってきて
思いもしないような濃厚なキスに変わる。

「明日香」

切なく呼ばれた私の名前は
ついこの前まで同僚で同期で。
今は、私の恋人の声だ。

その声に、思いもかけずゾクッとして
下着の中に手を入れる啓にすがりつく。

啓の指がゆっくりと私の中に入ってきて
私は大きく息を吐き出した。

「痛いか?」
「ううん。気持ちい・・・ぃ」

その言葉を言い終わる前に
グィッと奥まで入れた指が私の中をかき回した。




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