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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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待ち合わせ-6

ジャンケンで、
ちづるはチョキを、
タクミはグーを出した。
タクミは喜ぶ。
ちづるはガックリとうなだれる。

「やったーー!!」

「、っ、 、、 っ 」

「じゃー、、はいっ!」

タクミは手を差し出す。
ちづるが言う。

「待って、ぁの、、! 」

「なぁーにー?」

「繋ぐの、5階に、
行ってからでいい?」

「ぇーーー??」

「お願いっ!!
ほら、私、、前の職場がここの
2階で、、。 知り合いに
会うかもしれないから、、。
今から出社する子、いると思うし、
 ぁ、ほら!
 知可子に会ったら
  言い訳出来ないし、、! 」

「ぇーー、、
勝ったのにーー。
 、、まぁ、確かに
健の姉ちゃんには
言い訳出来ないか、、。」

「ね!? そうでしょ!?」

「 っ んーー、、、 

分かったよ。
その代わり、5階で繋ぐからね!?」

「うんっ! うん! 」

「じゃ、とりあえず行きますかー。」

「うん!」

ちづるはホッとして、
2人は歩き出そうとする。

その時。
遠くから女の声がした。

「タクミーー!?」

ちづるは驚いて、声のする方を見る。
タクミはピタリと止まり
一点を見つめる。
その後ピクリと眉間に皺がよる。
声の主を想像し、悪寒が走る。

人混みの中、
10メートルほど離れた所から、
声の主がこちらにやって来た。
化粧の濃い、背の高い女だった。
その女は早歩きでタクミの元へ近づく。
近づきながら、タクミに話す。

「あー、やっぱタクミじゃん!
アンタ、朝から何してんのー?」

タクミはその女を、
1度も見ようとしない。
嫌そうな顔をして遠くを見つめ、
ため息をつく。
ちづるは驚きながら、
その女を眺める。

 ? 誰 だろう

 背、高いなぁ
  タクミ君と同じぐらいあるかも

  なんか 凄い 

     派手、 、



光沢のある真っ赤なバッグと
ハイヒール。
ベージュのコートに装飾
されているファーがやたらと大きい。

そして、
なによりも目立っているのが髪型だ。
明らかに美容院でセットした
その髪型は、
金髪に近いブラウンで、
キャバ嬢風の盛り髪だ。
タクミと同じ位の背丈があるから、
余計に目立つ。

その女は
タクミに向かい喋り続けている。

「アタシね、ふふっ 
   今からデートなのー!

 銀座まで行くんだけどーー、
美容院は
こっちでやってもらいたくてぇー。

 アンタは、、、」

その女はちづるを見た。
ちづるは思わず会釈をする。
ちづるの事を、
頭のてっぺんから足の先まで
眺めるとニヤニヤして言う。

「アンタもデート?」

「、 、 、、。」

タクミはずっと黙っている。
ちづるがタクミに替わり思わず
言い訳をする。

「や、 あの、違うんです、!
今から、、その、
   皆と会うんで、、、」

「ぇー? 
なんだぁーー
こんな美人な人とデートするなんて
、やるじゃん!って思ったのにー!」

その女はアハハと笑う。

ちづるは、タクミを見る。
この人物が誰なのか教えてほしいが、
タクミは駅ビルの方を
眺め黙ったままだった。
ちづるがタクミに言う。

「タクミくん、? 、 、」

「相手しなくていいから。
     早く行こ。 」

「 ぇ?」

それを聞いた女がちづるに言う。

「アンタなに照れてんのよー。
あ、アタシ、タクミの母ですーー。」


「、、 、 ぇ え!? 」

 !! ? え っ !?

 タクミ君の 

   お母さん! ! ?

 嘘 っ ! !

   なん か

   っ  若い ! 

ちづるは驚き、
タクミの母を見ながら固まった。


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