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中学一年生
【少年/少女 恋愛小説】

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女は玉ねぎ、男は花-1

「あいつ今日生理だぞ。」
部活でない友達たちが集まったとき、そんな話になった。
「生理ってなんだ?」
慈縁が真面目に尋ねてみた。友人は物知り顔に答えた。
「女は月に一回、股の穴から血を出すんだよ。だから、トイレに行く回数を数えてると、そうかどうか分かる。」
 男子たちは話に興奮しているのだが、イメージの持てない慈縁には、聞いていてただ気味が悪かった。どこからどう血が出るのか。そもそも、誰のブラジャーが変わったとか、誰が経験済みかなど、どうでも良いことに思われた。
しかし、自分たちの体のことになると関心は高く、慈縁も話に加わった。男が男の話題で話すのは、純粋なことに思われた。
女は業が深いと仏教では言う。そう父から聞いたことを慈縁は思い出した。ただ、うちの宗派では、結局、男も女も仏から見れば大して変わらないと考えていると、父が言ったことも思い返された。

部活が終わったあと、慈縁は偶然セラフィーマと帰りが一緒になった。慈縁は何気なく
「お前はいつ生理?」
と聞いてみた。いつもの大げさな調子を慈縁が期待したのに反し
「あたし、まだないの。」
とセラフィーマが深刻そうな面持ちで返したので、慈縁は驚いた。
「胸もないから、まだ来ないってお母さんが言うんだけど、クラスでも部活でもあたしだけみたい。病気だったらどうしよう。」
慈縁は返し方が分からず、
「俺は精子出るぞ。起きたとき出てることある。」
「坊主のくせに、相当欲求不満なんじゃないの? 精子って、白いんでしょ。どんなにおい?」
「栗の花。」
「うそ。」
「僧侶は嘘つかない。」
「男子は花で女子は玉ねぎなの。」
「イエス。」
「嗅ぎっこしてみない?」
セラフィーマの声が小さくなった。慈縁が大げさに
「朝のパンツ持ってこいってか?」
今度はいつものセラフィーマらしく目を大きく開き、
「あんた、ほおんとおうに、お馬鹿なのね。パンツなんか持ってこなくても、あたしが・・・」
そこまで言うとセラフィーマは黙ってしまった。


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