じかんていしのルール-1
「おお、できた、できた」鳥飼くんは動かない私をみて喜んでいる。
これは時間停止だから動いたらダメなんだと思う
今更聞けないけど、反応見てる限り合ってるみたい。
鳥飼くんは私の鼻穴に指を入れて掻き出し、その指を私の口に押し込ん出来た。
「これ、食べろ〜」
うげ、汚いけど動いてはいけないので我慢する。
「ついでに俺のもだ、ミックスミックス」
鳥飼くんの指が口に入ってきた。
味ヤバイ吐きそう。
でも止まっているから飲み込まなくていいのは助かるわ
「表情変わらないで食べてるよ、ひゃひゃひゃ、次はこれだよ〜ん」
鳥飼くんは立ち上がるとお尻を向け、私の顔に肛門をこすりつけてきた。
臭い、洗ったくせに臭い
「若月の綺麗な顔で掃除してよ〜ん」変な格好でこすりつけてくる。
気持ち悪い、このルールを逆らったらどうなるんだろう？
顔が見えない今のうちに口にある固形物を吐き出した。
「どれ？、おお、表情が変わらないぞ、停止しているすげー」
ほんとかなー名演技なのかも
「立って」と言われ立つと、乳首をつねられた。痛い！
「痛い？」爪立てて聞いてくる。
痛いに決まってるけど顔には出さないようにした。
目が乾いてきたので見ていない所で何度も瞬きをした。
「すげー、やっぱり俺の催眠が効いてるじゃないか〜」
と感動しているけど、サイミンって、
子供か、そもそも立ち上がった時点で時間停止じゃないじゃん
とツッコミいれたい。
鳥飼くんは動けない私に好きなように触ってくる、
でもいつもと変わらない、声を出さない分こっちの方が楽かもしれない。
「うっひっひ、完璧だ、問題ない、それじゃあ動け」と指を鳴らす。
あ、解除した。
なんて言えばいいいのか分からず、目だけキョロキョロさせると、
「どうだ若月、時間停止させたんだぞ知ってたか？」
知ってるよ、とは言えないので「胸が痛い」と言う。
「お前が停止中につねったからな、うっひっひっひ」
まったく、変な遊びに付き合わされるのは迷惑だわ
浴室から出てお互いの体を拭いても着替えはない。
全裸で部屋に戻るかとおもいきや鳥飼くんは手を見せてからパチンと鳴らした。
……えっと時間停止は終わったんだっけ？
鳥飼くんの手を眺めていると「効いてる、効いてる」と勘違いしている。
「そうだなー 今度は猫になってもらおうか」
ねこって、さすがにそこまでは付き合えないよ
って、ええ、両手ついてる
「はは、いい子だな」と鳥飼くんが頭を撫でる。
「にゃーん」思わず声が出たが、少し楽しい
鳥飼くんの後をついて廊下を通ると、台所からお母さんが出てきた。
「奈々未なにしてるの？」「にゃん」
おっと、お母さんに猫語は通じないんだ、どうしよう。
「若月は今猫になってるんですよ」
「あら、楽しそうね」と言って台所から生の人参を出してきた。
食うか、ってゆうより馬じゃないし「ふん」と無視した。
お父さんがＴＶを見ているリビングに着くと、ぬいぐるみを目の前に差し出された。
なんだろ？左右に揺らしている。
動きに合わせて首を降り取ろうとすると引っ込められた。「にゃ！」腹立つ
何度も手を出すけど取れない、鳥飼くんは意地悪だ。
急にぬいぐるみがお父さんの前に飛んでいったので、急いで追いかけた。
今度こそ触れる、ＴＶの前に行き手で抑えた。「にゃ！」捕まえた。
手で転がし、噛み付き首を振る、なにこれすごく楽しい。
夢中で遊んでいると鳥飼くんが私のお尻を開いて
「お父さんどうですこれ 立派に成長されてますね」と指を入れてきた。
「あ？ うん、そうだね」と困った声、
そうだった、私がここにいるとＴＶが見えないじゃないか
「触ってみます？」
「え？ いやいいよぉ」更に困った声
鳥飼くん違うんだよ、お父さんはＴＶが見たくて困ってるんだってと教えてあげたい
「にゃーん」
「そうっすか、じゃいいや」鳥飼くんの手が目の前に着てパチンと鳴った。
えっと？これはなんだっけ？猫を続けるのかな？
「若月戻っていいよ」
指鳴らす前に言ってほしい、
とゆうより裸で猫やっていた事にものすごく恥ずかしくなってきた。
「今、猫になってた事知ってた？」と平気で聞くので
「知りません」と嘘を言ってしまった。
早く逃げたい。
「お父さんおやすみなさい」と言いながら自分の部屋に戻り、布団に顔を押し付けた。
本当に催眠にかかったのだろうか？ 怖い
追いかけてきた鳥飼くんは手を上げながら近づいてくる。
「次は何しようか？」指を鳴らし命令してくる。
それから寝るまで、操られて奉仕していたけど、
やってる事はいつもと変わらない。
でも操られていると思うと怖い。
その夜、私は眠れなかった。