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今から恋を始めよう
【女性向け 官能小説】

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駅の向こう側のコーヒーショップの奥の席に座って
暖かいコーヒーを飲むと少し頭がクリアになってきた。

「さて。まずは改めてプロジェクトの終了おめでとう」
「ありがとうございます」

「佐々木さんは吉野さんの一声での参加だったんだ」
「そう、吉野さんも言っていました」

「うん。他には、何か聞いた?」
「これが成功に終わったら吉野さんはUKに転勤が決まっている、と」
「そうなんだよ。佐々木さんも最後に吉野さんの技術を間近で感じる事が出来て
勉強になっただろ?」

優しく笑うその顔は何でも知っているよ、と笑いかけているようだった。

「でも、サブの吉野さんがメンバー選択ができるほど権限がどうしてあるんですか?」
「・・・・」
「そもそも、なんであんなに若い吉野さんがサブなんですか?」

身を乗り出して食い下がる私に、野口さんは困ったように笑った。

経管としてきっとその理由を野口さんは知ってる。
私に教えてくれるだろうか?

「佐々木さん、もしかして何も知らないの?」

野口さんは私の質問に逆に驚いた。



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